TOEICの文法を学ぶにはどの参考書がおすすめ?
いっぱいあって選びきれない…
このようにお悩みの方へ、以下について解説していきます。
本記事の内容
- TOEIC対策に使える文法の参考書の選び方
- 現状のレベルに合わせたおすすめ参考書10選
- TOEIC800点を目指すための効率的な勉強法
この記事を書いた人
文法に関する参考書ってたくさんありすぎてどれがいいのか迷ってしまいますよね。ですが、単語帳選びで失敗すると悲惨な目にあってしまいます。
なぜなら初心者なのにいきなりレベルの高い参考書を選んでしまうと、専門用語が難しくて読む気にならなかったり、読んでも内容が理解できずに挫折してしまうこともあるからです。
そこで今回は、文法に関する参考書の選び方を踏まえたうえで、TOEIC800点以上を取るためにおすすめな参考書をレベル別に分けて紹介していきます。
TOEIC英文法の参考書を選ぶポイント4つ
文法を学べる参考書はたくさんありますが、どうせなら分かりやすくてスコアアップに役立つものを選びたいですよね。
そこでこの章では、文法の参考書を選ぶときに重視すべきポイントを3つ紹介します。TOEIC対策の効率を上げるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
- 自分のレベルに合っているものを選ぶ
- TOEICでよく出る文法が載っているものを選ぶ
- 問題演習の量が豊富なものを選ぶ
- 解説が丁寧でわかりやすいものを選ぶ
それでは1つずつ解説していきますね。
①自分のレベルに合っているものを選ぶ
どんな参考書選びにも共通して言えることですが、自分のレベルに合っているものを選ぶことがもっとも重要です。
知っている内容ばかり書かれていると読む意味がありませんし、いきなり難しい参考書を買ってしまうと何も理解できずに、結果的に挫折してしまいます。
レベルが高い参考書だと、文法の専門用語がたくさんあって理解しづらいんですよね…」
参考書のレベル感は、本のまえがきやAmazon、楽天のレビューなどを見ると参考になります。書店などで中身を見れる場合は、気になる文法の解説を実際に読んでみるのがもっとも確実です。
なんとなく選ぶのではなくしっかりと確認して、自分の現在のスコアと目標に合っている文法の参考書を選びましょう。
②TOEICでよく出る文法が載っているものを選ぶ
TOEICによく出る文法が載っている参考書を選ぶのも非常に重要なポイントです。
なぜならTOEICで使われない文法を学んでもあまり意味がないから。
実はTOEICでよく出る重要な文法は、以下のように大体決まっているのです。
TOEICでよく出る文法
- 5文型
- 品詞
- 否定文
- 疑問文
- 時制
- 動詞の活用
- 助動詞
- 能動態/受動態
- 接続詞
- 関係詞
- 前置詞
- 比較
なのでこれらの文法が重点的に解説されている参考書を選べば、スコアに直結する文法力を効率的に身につけられるようになります。
ちなみにどれも中学高校で習うレベルの文法です。なので過度に難しい参考書はTOEIC対策においては必要ありません。
③練習問題の量が豊富なものを選ぶ
効率よく文法を覚えて理解するためには、学んだ文法に関する問題を繰り返し説くのが重要です。
なぜなら参考書を読んで「そうなんだ」と思うだけでは、なかなか頭に残らないから。
「be動詞+~ingで現在進行形になる」という文章をただ読むのと、「彼は今テストを受けている。」という文章を実際に作ってみるのとでは、考える量が全然違いますよね。
学んだ知識を頭の中から引っ張り出して実際に使うことで、頭の中で情報の整理が進むのでスムーズに記憶に残ります。
なので練習問題がたくさん用意されている参考書を選ぶのは大切なのです。
④解説が丁寧でわかりやすいものを選ぶ
解説が丁寧で分かりやすい参考書を選ぶのも重要なポイントです。
なぜなら解説の良し悪しで文法の理解度が格段に変わるからです。
解説といいながらも、「こういうものなんです!丸暗記してください!」みたいに言われても、何の役にも立ちませんよね。
参考書で本当に学びたいのは、文法の意味そのものではなく以下の2点のはず。
- どうしてそういう意味になるのか
- どうすれば覚えやすいか
なのでただ単に文法を並べただけの参考書ではなく、「暗記」ではなく「理解」するために役立つような丁寧な解説が載っている参考書を選びましょう。
【超初心者におすすめ】基礎中の基礎文法を学べる参考書2選
TOEICスコアが500点よりも低い人は、基礎ができあがっていない可能性が高いです。なのでまずはじめは、英語の基礎中の基礎である中学高校レベルの文法を学びましょう。
中高レベルの英文法を学べる参考書は次の2冊です。
それぞれ紹介していきますね。
①中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
おすすめポイント
- フルカラーのイラストを使った解説でとにかく分かりやすい
- ゼロから勉強する人でも分かりやすい
- しっかりと練習問題もついている
特徴
たくさん用意されているフルカラーのイラストで、中学英語をとにかく分かりやすく学べる参考書です。
専門用語が少なく、分かりやすいイラストばかりなので文法に苦手意識がある方でもスムーズに理解ができるようになっています。
また、一つ一つの文法が見開き2ページで完結するので、忙しい人でも少しずつコツコツ勉強できるので、無理なく勉強できるのもうれしいポイントです。
「文法の参考書って文字ばっかりで分かりづらい。」1回でもそう感じたことがある人に絶対おすすめの参考書です。
②高校英文法を ひとつひとつわかりやすく
おすすめポイント
- フルカラーのイラストを使った解説でとにかく分かりやすい
- 中学英語のおさらいもできる
- 1つの文法を約15分で簡潔に学べる
特徴
こちらの参考書は、1つ前に紹介した「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」の高校英語版です。
こちらの参考書も専門用語が少なく、分かりやすいイラストばかりなので文法に苦手意識がある方でもスムーズに理解ができるようになっています。
ただ説明を読むだけではなく、「説明を読む→問題を解く」を自然とできるような作りになっているので、効率的に高校文法を学べます。
ちなみに旧版は日本語訳や説明に分かりにくい部分がありましたが、改訂されてずいぶんと改善されました。
【初心者におすすめ】TOEICによく出る文法を学べる参考書3選
今のTOEICスコアが500点台の人は、なんとなくで文法を覚えていることが多い傾向にあります。なので、TOEICによく出る文法をピンポイントで学べる参考書や問題集がおすすめです。
TOEICによく出る文法と問題を解ける本を次の3冊にまとめました。
①世界一わかりやすいTOEICテストの英文法
おすすめポイント
- TOEICによく出る文法をとにかくわかりやすく学べる
- 丸暗記ではなく、理屈や成り立ちを理解して文法を覚えられる
- 基礎文法の知識をブラッシュアップできる
特徴
こちらの本は完全な入門書というよりは、入門編の参考書を読み終えたあとに、TOEICでよく出る文法をピンポイントで学ぶような参考書です。
「学校や他の参考書ではAの覚え方をしたけど、実はBの覚え方の方が簡単に理解できるよ」といったように、文法が苦手な人へのワンポイントアドバイスがたくさん書かれています。
ちなみに5文型などの基礎中の基礎については省略されているので、その点は注意が必要です。
「基本的な文法は1通り勉強したけど、イマイチ理解できていない場所がある」そんな風に悩んでいる方におすすめの参考書です。
②TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!
おすすめポイント
- TOEICによく出る文法をピンポイントで学べる
- TOEICの文法穴埋め問題の攻略法も学べる
- コンパクトなのに情報量がギッシリ詰まっている
特徴
TOEICの穴埋め問題にあてはめながら、TOEICによく出る重要な文法をピンポイントでおさらいできる参考書です。
実際の問題形式に当てはめて文法を学ぶので、穴埋め問題であるPart5と6で頻出する問題パターンの攻略法も同時に学べるようになっています。
文法の基本と問題の解き方のコツを学べるので、文法問題をなんとなくで解いてしまいがちな人でも自信を持って文法問題に取り組めるようになります。
ページ数は少ないですが、本当に必要な情報だけがギュッと詰まっているので、サクッと文法の要点をおさえたい人におすすめの参考書です。
③1駅1題! TOEIC L&R TEST 文法特急
おすすめポイント
- 1問1答形式なので、スキマ時間でサクッと勉強できる
- 練習問題を解きながら、TOEICによく出る文法を学べる
- 全問解説音声つき
特徴
1問1答形式の問題をどんどん解きながら、TOEICによく出る文法を網羅的に学べる問題集です。
解説がめちゃめちゃ丁寧で、正解以外の選択肢がどうして不正解なのかという丁寧な解説があります。
「こっちじゃだめなの?」というモヤモヤした疑問を常に解決できるので、勉強がはかどります。
しかも音声でも解説を聞けるので、読むよりも聞いた方が分かりやすいという人でもストレスなく理解できるようになっています。
【中級者におすすめ】練習問題を解きながらTOEIC頻出の文法を学べる参考書2選
今のTOEICスコアが600点台の人は基本的な文法を大体覚えているはず。なのでTOEICで出題される文法を再確認しながら、練習問題を解く量を増やすのが大事です。
TOEICで出題される文法を確認しつつ、練習問題を解ける参考書は次の2つです。
①TOEICテスト英文法プラチナ講義
おすすめポイント
- TOEICによく出る文法を網羅的に学べる
- 本番形式の練習問題でTOEICへの対応力も身につく
- 練習問題が難しすぎず、文法を覚えるのに効果的
特徴
TOEIC公式の問題集や対策教材を徹底的に分析したうえで厳選された本当によく出る文法を、網羅的かつ効率的に学べる参考書です。
本のつくりとしては、まずは基本的なことが丁寧に解説されており、その後理解を深めるためにTOEICで出題される問題を想定して復習するという、シンプルでありながらTOEIC対策に効果的な構成になっています。
また難しい文法用語は使われていないので、苦手な文法項目でもスムーズに理解できるように配慮されているのもうれしいポイントです。
②TOEICL&Rテストでる1000問
おすすめポイント
- TOEICの文法穴埋め問題を1049問も解ける
- 分かりやすい解説で、自分に足りない知識がすぐわかる
- 自分が覚えきれていない文法の洗い出しができる
特徴
1049問という圧倒的な数のTOEICの文法穴埋め問題を解ける問題集です。
1049個も問題があるので、TOEICによく出る文法問題を網羅的に対策できるのが何よりの特徴。
またすべての問題に丁寧な解説がついているので、足りない知識やあいまいな知識を発見するのにも役立ちます。
この問題集を何週もすれば文法問題はほぼ100%正解できるようになるので、文法問題で点数を稼ぎたい人には特におすすめの問題集となっています。
正直、基本的な文法を覚えた人全員に使ってほしいくらい有益な問題集です!私もこの本を使って、TOEIC対策をしています。
【800点目前の人におすすめ】壁を超えるために役立つ文法参考書3選
現在700点レベルの人は、覚えていない文法はほぼないレベルまで達していると思います。ですが逆に、自分に足りていない知識が何なのかを把握するのも大変な時期ですよね。
なのでこのレベルになったら、とにかく練習問題を解いて自分に足りない知識を洗い出しつつ、自分の苦手な文法をピンポイントで復習していくのが大事になってきます。
とにかく練習問題を解ける問題集と、足りない知識を補える参考書は次の3冊です。
①公式TOEIC L&R 公式問題集
おすすめポイント
- 公式が作った模試で、本番レベルの問題を解ける
- 最新の出題形式に対応した問題を解ける
- 公式による丁寧な解説がついている
特徴
TOEICの問題を作っているETSという機関が作った、本番に最も近い模試です。ちなみに2回分の模試が収録されています。
模試と言っても解くだけではなく、公式によるとても丁寧な解説が載っているのも特徴の1つ。
正解である選択肢の説明が丁寧なのはもちろん、「なぜこの選択肢は間違いなのか」といったことについても丁寧に説明されています。
文法のルールをベースにわかりやすく説明してくれているので、自分が足りない知識を発見し、その苦手をつぶすのにとても役立ちます。
TOEIC文法の対策だけではなく全部の対策ができるので、TOEICの対策をするなら必ず持っておきたい参考書です。
②TOEIC L&Rテスト精選模試 リーディング
おすすめポイント
- 厳選された5回分の模試を解ける
- すべての問題に丁寧な解説がついている
- 約2000円とコスパ最強
特徴
リーディングパート5回分、問題数にして500問も掲載されている模試です。とにかく問題数が多いので、自分の弱点文法を徹底的に洗い出せます。
しかもただ問題数が多いのではなく、1問1問すべてに丁寧な解説がついているので、自分に足りない知識を確実に把握できるようになっています!
公式問題集の2回分だけでは不安な人は、この模試も合わせて使うことで、網羅的に自分の弱点の対策ができます。
5回分の模試と丁寧な解説つきで約2000円とコスパ最強なので、文法はもちろん徹底的にTOEICリーディングの対策をしたい方はぜひ手に取ってみてください。
③真・英文法大全
おすすめポイント
- 900ページ以上あり、網羅的に文法を学べる
- 丸暗記ではなく文法の核心を理解できる
- 飽きずに読めるように工夫されている
特徴
英文法の本質を理解し、英文法の仕組み・様々な用例を「理解・納得・体得」することを目的とした参考書です。
900ページにもわたって英文法が網羅的、かつ分かりやすく解説されているので、練習問題や模試を解いていて分からない文法を調べるのにかなり役立ちます。
また、「そう、そこが納得できない!」というあるあるポイントをおさえた解説をしてくれているので、苦手な文法項目でもすんなり理解できるようになっています。
TOEIC特化の文法書ではありませんが、800点以上を目指すうえで分からない文法を調べる辞書のような使い方ができるので、かなりおすすめできる参考書です。
TOEIC800点を目指すための効率的な英文法の勉強法
さて最後に、TOEICに使われる英文法を効率的に勉強するコツもチェックしておきましょう。
具体的には次の3つです。
- 実際に練習問題を解いて知識を定着させる
- 毎日必ず英語の文章を読む
- 勉強した文法を使って英作文する
それぞれ解説していきますね。
①実際に練習問題を解いて弱点を把握し、知識を定着させる
文法を効率よく学ぶためには、学んだ知識を使って実際に練習問題を解くのが有効です。
なぜなら参考書を読むだけでは、「そうなんだ」と思うだけだったり、そもそも読み飛ばしたりしてなかなか頭に残らないからです。
1日何ページも参考書を読んでいると、「最初の方は注意深く読んでいたのに、途中から流れで読んでいた…」なんて経験をしたことがある人も多いと思います。
ですが実際に問題を解くことで、読んで理解した気になっていた文法や読み飛ばしていた文法などを発見できます。
練習問題を解いて分からない文法を参考書を使ってピンポイントで学び、勉強し終わったらもう一度練習問題を解いて知識を定着させる。
このサイクルを何度も回すことで、効率よく文法知識を覚えていけるのです。
なので文法は参考書を読むだけではなく、実際に練習問題を解きながら勉強するのが効率よく覚えるコツです。
②たまには練習問題以外の英文を読む
練習問題を解くのも大事ですが、英語の文章を読むのも文法勉強において非常に有効です。
なぜならどんな文章でもTOEICにつながる文法が必ず使われていて、そんな文章を読むのが自然と復習につながるからです。
- 趣味に関する英語のサイト
- 好きな俳優のSNS発信
- 英語のニュース
このようなどんな文章でも、必ず文法のルールにしたがって構成されています。
なので、ネットサーフィンがてらにでも英語の文章を読むだけで自然と総合的に文法を復習できるのです。
そして理解できない文章があったら、理解できない部分で使われている単語や文法を調べることで、勉強っぽくはないものの自然と文法の知識を蓄えていけます。
ちなみに私は800点手前くらいのレベルあたりから、映画やゲームの情報サイトを毎日英語で読んで理解する特訓をしていました。
勉強をする気分じゃないときでも自然と総合的な文法の復習ができるので、練習問題以外の英文を読むのはおすすめです。
③勉強した文法を使って英作文する
前に紹介した2つの方法よりも難易度は高いですが、勉強した文法を使って英作文するのもおすすめです。
なぜならゼロから文章を考える分たくさん考えることがあるので、その分使った文法が脳に刻み込まれるからです。
ちなみに英作文をさらに効果的にするときは、自分の生活でイメージできるような文章を作ることを意識して英作文してみてください。
I visited Hollywood while I stayed in Los Angeles.のように日常ではめったにない例文ではなく、I visited Asakusa while I stayed in Tokyo.のように、自分がイメージしやすい文章に書き換えてしまえば親近感がわいて、一気に覚えやすくなります。
TOEICには英作文の問題はありませんが、学んだ知識を作文という形でアウトプットすると、効率よく文法のルールを覚えられます。
なので最初は難しいかもしれませんが、英語に慣れてきたらぜひ英作文にも挑戦してみてくださいね。
ちなみにTOEICの文法問題の効率的な勉強法についての記事もあるので、文法問題への対応力を高めたい人はぜひ読んでみてください。
まとめ:自分に合った参考書で効率よくTOEICの文法力を伸ばそう!
この記事では、TOEICで800点を取るためにおすすめの文法の参考書を10冊紹介してきました。
おすすめ参考書まとめ
- 【超初心者におすすめ】基礎中の基礎文法を学べる参考書2選
- 【初心者におすすめ】TOEICによく出る文法を学べる参考書3選
- 【中級者におすすめ】練習問題を解きながらTOEIC頻出の文法を学べる参考書2選
- 【800点目前の人におすすめ】壁を超えるために役立つ文法参考書3選
文法の参考書はなんとなくで選んでしまうと、全然理解できなかったりして挫折の原因になってしまいます。
ですが今回紹介した参考書はTOEIC950点の私が実際に使ったり、書店で中身を確認して厳選したものばかりなので、質が確かな優秀な参考書ぞろいです。
なので、今回紹介した参考書の中からあなたに合っていそうなものを選んで、効率よく文法知識を身につけてTOEIC800点以上を目指しましょう!
関連記事