TOEICにはどの単語帳がおすすめ?
いっぱいあって選びきれない…
このようにお悩みの方へ、以下について解説していきます。
本記事の内容
- TOEIC用の単語帳の選び方
- 現状のレベルに合わせたおすすめ単語帳10選
- 単語帳を使ったおすすめの単語学習法
この記事を書いている私は、TOEIC950点を2回連続で取った経験があります。
単語帳はたくさんありすぎてどれがいいのか迷ってしまいますよね。ですが、単語帳選びで失敗すると悲惨な目にあってしまいます。
なぜなら初心者なのにいきなりレベルの高い単語帳を選んでしまうと、覚えることだらけで嫌になったり、挫折してしまうこともあるからです。
そこで今回は、単語帳の選び方を踏まえたうえで、TOEIC800点以上を取るためにおすすめな単語帳をレベル別に分けて紹介していきます。
TOEIC対策で使う単語帳を選ぶときのポイント3つ
英単語帳はたくさんありますが、どうせお金を出すなら効率的に単語を覚えていける単語帳を選びたいですよね。
そこでこの章では、単語帳を選ぶときに重視すべきポイントを3つ紹介します。ハズレの単語帳を買ってしまわないためにも、参考にしてみてください。
- 自分のレベルにあっているものを選ぶ
- 音声をスマホにダウンロードできるものを選ぶ
- 派生語が載っているものを選ぶ
持ち運びやすさも大事ですが、単語帳は結局どれもコンパクトなので省略しています。
それでは1つずつ解説していきますね。
①自分のレベルにあっているものを選ぶ
TOEICの単語帳選びでもっとも大事なのが、自分のレベルに合っているものを選ぶことです。
簡単すぎると買った意味がありませんし、難しすぎると覚えることだらけになってしまうので、辛くて挫折する原因にもなってしまいます。
知らない単語だけだと、なんだかうんざりしてくるんですよね…
なので、現在の自分のレベルに合っている単語帳を選びましょう。
単語帳のレベル感は、本のタイトルや概要、まえがき、あとはAmazonや楽天のレビューなどに書かれていることが多いです。
なんとなく選ぶのではなく、しっかりと確認して自分の現在のスコアと目標に合っている単語帳を選びましょう。
②音声をスマホにダウンロードできるものを選ぶ
収録されている単語の音声をスマホにダウンロードできる単語帳を選ぶのも重要なポイントです。
なぜなら、スマホでこまめに音声を聞いて正しい発音を知っておくことで、リーディングとリスニング両方に対応できる語彙力が身につくからです。
height:高さ という単語を目で見て意味を理解できても、「ハイト」のように発音されることを知らなければ、リスニングにおいては何の役にも立たない語彙力ということになってしまいます。
見ればわかる単語でも、発音を知らなければリスニングでつまずいてしまいます。
なので、音声をダウンロードできる単語帳を選ぶことが重要なのです。
ダウンロードできるものがおすすめな理由は、CDだと通勤時間などのスキマ時間で音声を聞けなくて、リーディング寄りの語彙力になってしまいがちだからです。
スマホにダウンロードできる単語帳を選んで、こまめに音声を聞きましょう!
③派生語が載っているものを選ぶ
派生語が充実している単語帳を選ぶのも大事なポイントです。
派生語とは、ある一つの単語の語形が変化してできた単語のこと。
例:respect の派生語
- respectable=立派な
- respectful=尊敬した 丁寧な
- respectfully=礼儀正しく
こういった派生語をまとめて覚えることで、語彙力の幅を効率よくグッと広げられます。
単語帳によっては派生語を別のページで紹介してたりしますが、この画像のように同じページで学べる単語帳の方が効率がいいです。
Part5で正しい派生語を選ぶ問題もあったりするので、派生語が載っている単語帳を選ぶと効率よくTOEIC対策ができます!
【超初心者におすすめ】英文理解に必須の単語を学べる単語帳2選
今のTOEICスコアが500点よりも低い人は、基礎ができあがっていない可能性が高いです。なのでTOEICの単語を勉強するよりも先に、英語の基礎となる中学レベルの英単語を学びましょう。
中学英語を網羅的に学べるおすすめの単語帳を2つに厳選しました。
それぞれについて紹介していきますね。
①高校入試 でる順ターゲット 中学英単語1800
おすすめポイント
- 英語の基礎となる中学英単語を1800語覚えられる
- 前置詞のイメージなども学べる
- アプリで音声を聴ける
特徴
英語の基礎中の基礎になる中学レベルの基礎英語を網羅的に学べる単語帳です。
中学英語といえど、普段英語に触れていないと意外と忘れているもの。なのでこれからTOEICに挑戦しようとしている人にピッタリの単語帳です。
単語帳全体を通してカラフルな作りになっていたり、イラストで前置詞のイメージを学べたりと、入門編としてこれ以上ないくらいのクオリティになっています。
②中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
おすすめポイント
- 1ヶ月で中学レベルの英単語を100語覚えられる
- 単語の効率的な覚え方も学べる
- 単語の成り立ちなどを知ることで、丸暗記から解放される
特徴
1日200単語×5日間で1000語を学ぶサイクルを繰り返して勉強していくことを基本とした単語帳です。
単語学習は反復すればするほど、記憶に刻まれていきます。1日200単語×5日のペースだと、5日に1回は同じ単語を復習することになるので、その分記憶に残りやすくなります。
なので、「早くTOEIC特化の単語を学びたい」「中学英語の復習を早く終わらせたい」と考えている方にはピッタリの単語帳です。
また反復に頼るだけではなく、単語の成り立ちを知ることで丸暗記ではない単語学習もできるようになっています。
【初心者におすすめ】基礎を学べる単語帳3選
今のTOEICスコアが500点台の人は、基礎単語とTOEICによく出る単語の両方を学べる単語帳がおすすめです。
基礎単語&TOEIC頻出英単語を学べるおすすめ単語帳は以下の3冊です。
それぞれ紹介していきますね。
①TOEIC L&Rテスト英単語ターゲット1100
おすすめポイント
- TOEIC470点レベルから、覚えておくべき単語を学べる
- 1つの意味だけではなく異なる意味を持つ単語を学べる
- 単語だけではなく熟語も学べる
特徴
TOEIC470点レベルという、いわばTOEIC入門レベルの単語から860点レベルの単語までを段階的に学べる単語帳です。
この単語帳の特徴は、TOEICでよく出てくる多義語をたくさん学べるという点にあります。
多義語とは、2つ以上の意味がある単語のこと。
例:book=本 ではなく、「予約する」という意味
このように、この単語帳では王道の意味だけではなく隠れた意味も学べるので、TOEIC入門編としてピッタリの単語帳になっています。
②TOEIC L & R TEST 出る単特急 銀のフレーズ
おすすめポイント
- TOEIC対策で定番の金のフレーズの基礎編
- TOEICに絶対に出る最重要単語を1000語学べる
- 1,000円以下でコスパ良好
特徴
「TOEICの単語帳といえば金フレ」と言われるほどの定評がある単語帳の基礎編となる単語帳です。
80回以上のTOEICを分析した結果、絶対に出る重要単語だけを厳選した単語帳なので、やればやるだけスコアに直結する仕組みになっています。
ただし作文がないTOEICなのにもかかわらず、日本語を見て英語の意味を思い浮かべるような作りになっているので、合わない人には合わない単語帳です。ちょっと惜しい!
気にならない人にとっては最高の単語帳と言えるので、ぜひ手に取ってみてください。
③キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 600
おすすめポイント
- 基礎&TOEIC頻出単語、さらに熟語も学べる
- 読むだけではなく、聞いて学べる単語帳
- レイアウトが見やすい
特徴
TOEIC600点以上を取れるレベルの736個の単語と384個の熟語を学べる単語帳です。
キクタンの特徴は、読むだけではなく聞いて覚える単語帳だという点。
聞いて覚えるといっても普通の音声をただ聞くのではなく、独特なリズムにのせて発音される単語を聞くという他にはないタイプの単語帳です。
この独特なリズムと単語をリンクさせることで、効率的に単語を覚えられるような仕組みになっています。
もちろん音声なしでも収録されている単語の網羅性が素晴らしいので、どんな人にとっても有益な単語帳であることは間違いありません。
見やすさが抜群なので、個人的にはキクタン激推しです。
【中級者におすすめ】TOEIC頻出単語を学べる単語帳2選
現在のスコアが600点台の人は、基礎単語は身についていると考えられるので、TOEICでよく出る単語を中心に勉強できる単語帳がおすすめです。
TOEIC頻出英単語を学べる単語帳は次の2冊です。
①TOEICテスト英単語ターゲット3000
おすすめポイント
- TOEICによく出る単語を3000個も学べるので、1冊買えば長く使える
- 例文が豊富で、どんな風に使われるかが一目で分かる
- 派生語や対義語が載っていて、効率よく語彙力を増やせる
特徴
「TOEIC基本語彙」「TOEICビジネス基礎語彙」「実戦TOEIC語彙」という3つの章で構成されており、ステップアップしながらTOEIC単語を学習できる単語帳です。
このうち第3章の実戦TOEIC語彙では、テーマ別の長文を読みながらTOEIC特有の単語を覚えるという、珍しい形式になっています。
分野別の長文にTOEIC頻出語句がまとめられているので、どういう分野の単語を知らないかを確認するのにも活用できます。
TOEICでよく出る単語だけを3000語も収録されていますが、章が分かれていることで飽きずに最後まで取り組めるのでおすすめです。
②TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
おすすめポイント
- TOEIC対策=この本と言われるほどの安定感
- 幅広いレベルに対応しており実践的に学べる
- 1,000円以下でコスパ良好
特徴
「TOEICの単語帳といえば金フレ」と言われるほどの定評がある単語帳です。
歴代のTOEICで出題された単語を徹底的に分析し、本当に必要な単語だけを厳選した単語帳なので、やればやるだけスコアに直結する仕組みになっています。
銀のフレーズ同様、日本語を見て英語の意味を思い浮かべるような作りになっているので、合わない人には合わないので要注意です。
Amazonで中身を見られるので、自分にとって使いやすいかどうかを確認してから使うようにしましょう。
【800点目前の人におすすめ】ワンステップ上の単語を学べる単語帳3選
現在700点レベルの人は王道の単語は覚えているはずですので、見落としがちな単語を中心に勉強していきましょう。
800点を取るためにワンステップ上の単語を学べる単語帳は次の3冊です。
①キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 800
おすすめポイント
- 基礎&TOEIC頻出単語、さらに熟語も学べる
- 読むだけではなく、聞いて学べる単語帳
- レイアウトが見やすい
特徴
TOEIC800点以上を取れるレベルの816個の単語と304個の熟語を学べる単語帳です。
先に紹介したキクタンTOEIC600と同じく、独特なリズムに乗せて単語を聞いて覚える単語帳です。
レイアウトもシンプルで見やすく、とにかく単語を覚えることに集中できるようになっています。
800点手前の人が800点に到達するために必要な単語が厳選されているので、800点まであと一押ししたい人にピッタリです。
実際にキクタンTOEICの990を使って勉強しているくらい、個人的にはこのシリーズが使いやすいです。
②TOEIC(R)L&Rテスト本番そのままプラチナボキャブラリー
おすすめポイント
- 350,000語のデータベースから厳選された頻出語句を学べる
- TOEICで登場する順番に単語が並んでいるので、本番の時に思い出しやすい
- 言い換え表現が網羅されているので、語彙力の幅がぐっと広がる
特徴
350,000語のデータベースから厳選された頻出語句を、本番さながらの例文を交えながら効率的に暗記できる単語帳です。
本番と同じ形式の例文が載っているので、TOEICで使われる単語のニュアンスや語法をしっかりと理解できるようになっています。
さらに言い換え表現も網羅されているので、本文と選択肢で言い換えられがちなTOEICに対応できる語彙力を効率的に身につけられます。
また、勉強した単語をしっかり覚えているかを確認できるように、426問の力試し問題を無料ダウンロードできるという徹底ぶり。
「単語を覚える」→「問題を解く」→「わからなかった単語を覚えなおす」というサイクルを回すことで、絶対に単語を覚えられる仕組みが用意されています。
③TOEIC(R)TEST必ず☆でる単スピードマスター上級編
おすすめポイント
- 800点以上を取るために厳選しつくされた単語だけを学べる
- 派生語、例文が載っているので、語彙力を効率的に強化できる
- よく出る単語にマークがついているので、覚えるべき単語がよくわかる
特徴
必ず出る単語の上級編というだけあって、TOEICによく出るのに意味を知らないような単語を学べる単語帳です。
それぞれの単語について複数の派生語が紹介されていて1ページ内で学べる情報量が多く、その分効率的に語彙力をアップさせられます。
また、音声は3種類ダウンロードすることができるようになっています。
「英単語+意味」「例文だけ」「英単語+意味+例文」と、自分に合ったパターンの音声をダウンロードすることで、ストレスなく単語学習ができます。
効率的にTOEIC英単語を覚えるコツ3つ
さて最後に、効率的にTOEIC英単語を覚えるコツもチェックしておきましょう。
英単語を覚えるのは大変ですが、TOEIC対策だからこそ省ける手間があったり、問題への対応力に直結させるコツが存在します。
具体的には次の3つです。
- スペルは覚えなくてOK
- 英語をみて意味が分かればOK
- 派生語を必ず覚える
それぞれ紹介していきますね。
①スペルは覚えなくてOK
まず第一に、スペルは厳密に覚えなくてもOKです。なぜならTOEICはマーク式のテストなので、スペリングをすることは絶対にないからです。
学生時代、まるで漢字ドリルのように繰り返し英単語をノートに書いてスペルを完璧に覚えるような勉強をした人もいるかもしれません。ですがTOEIC対策において、スペルを完璧に覚える時間はムダでしかありません。
厳密なスペルを覚えるよりも、できるだけ多くの単語に目を通してどんどんと復習した方が、語彙力はグングンと増えていきます。
なのでスペルを完璧に覚えようとせず、見て意味が分かればOKだと思って単語学習をしましょう。
とはいえ、単語を見間違えて違った意味で解釈してしまうと大変です。なので、正しく意味を把握できるように最低限のスペルだけは覚えておきましょう!
②英語を見て意味が分かればOK
TOEICは英語を読んで内容を理解するテストですので、英語を見て意味が把握できればOKです。
日本語を見て英語を言い当てるような勉強法をしている人もいるかもしれませんが、TOEICにおいてはその勉強法は全くと言っていいほど意味がありません。
TOEICで作文問題はありませんからね。
TOEICでは日本語を英語に変換する力ではなく、見た英語の意味を瞬間的に把握する力の方が重要です。
なので、英語を見て日本語での意味を思い浮かべる勉強だけに注力するのが効率的です。
③品詞ごとに特徴的な接尾語について知る
品詞それぞれに特有の語尾さえ覚えておけば、単語学習の効率が格段にアップさせられます。なぜなら単なる暗記ではなく、他の品詞での意味と関連付けて覚えられるからです。
いまいちピンとこないと思うので例を挙げてみますね。
例
certification: 認定 という単語を知っているとします。
certify:認定するという単語に出会いました。
certifyって認定するって意味なんだ。
あ、そういえば、-fyは動詞に特有の語尾だったかも!
certificationの動詞形だから「認定する」って意味になるんだね。
このように、単なる暗記ではなくの品詞での意味と関連付けて覚えられるようになるのです。
品詞ごとでよくある語尾と、その例を紹介しますので、今後の単語学習に役立ててくださいね。
品詞別の接尾語まとめ
ちなみに英単語を効率よく覚える方法について詳しく解説した記事では、効率よく単語を覚える方法についてもっと詳しく解説しています。これから単語学習をする人は必ず読んで、グングンと語彙力を伸ばしていきましょう。
まとめ:自分にピッタリの単語帳で効率よくTOEICスコアを伸ばそう!
この記事では、TOEICで800点を取るためにおすすめの単語帳を10冊紹介してきました。
おすすめ単語帳まとめ
- 【超初心者におすすめ】英文理解に必須の単語を学べる単語帳2選
- 【初心者におすすめ】基礎を学べる単語帳3選
- 【中級者におすすめ】TOEIC頻出単語を学べる単語帳2選
- 【800点目前の人におすすめ】ワンステップ上の単語を学べる単語帳3選
単語帳はなんとなくで選んでしまうと、自分に合わなくて使わなくなりがちですし効果も薄いです。
今回紹介した単語帳はTOEIC950点の私が実際に使ったり、中身を確認して厳選したものばかりで、優秀な単語帳ぞろいです。
なので、今回紹介した単語帳の中からあなた自身に合っていそうな単語帳を選んで、効率よく単語学習をしてTOEIC800点以上を目指しましょう!
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