TOEICでハイスコアを取りたい。
点数が取りやすい月っていつなんだろう?
この記事ではこのような疑問にお答えします
この記事でわかること
- TOEICで点数を取りやすい月は存在しないこと
- 「平均点が高い=点数が取りやすい」ではない理由
- TOEIC対策はやっぱり勉強が大事だということ
TOEICの勉強をしていると、どんな手を使っても少しでもいい点数を取りたくなってきますよね。
そこで気になるのが、点数を取りやすい月があるのかどうか。
結論、残念ながら点数を取りやすい月というのは存在しません。
この記事では、TOEICの点数が取りやすい月は存在しないということ。そしてその根拠をお伝えしていきます。
TOEICの公式サイトで公表されているデータ(https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr.html)に載っているデータを使いながら解説していくので、気になる方はぜひ読んでみてください!
【結論】TOEICで点数がとりやすい月は存在しない
まず残念なお知らせなのですが、TOEICで点数がとりやすい月は存在しません。
なぜなら、受験する月によって難易度が変わったら試験としての信頼性がなくなってしまうからです。
実際にTOEICを開発しているETSは、テストの品質維持の基本方針に以下3つの要素を掲げています。
テストの品質維持の基本方針
- 信頼性:テスト結果に一貫性がある
- 公平性:誰にでも公平なテストである
- 妥当性:測るべきことを測れている
参考:https://www.iibc-global.org/library/newsletter/data/pdf/iibc_newsletter-146.pdf
この中に信頼性(テスト結果に一貫性がある)という項目が含まれていることから分かる通り、TOEICは受ける月によってスコアが大きく変動しないようなテストづくりをしていることが分かります。
ですから、TOEICで点数が取りやすい月は存在しないと断言できるのです。
ちなみに、月ごとにスコアを大きく変動させないための具体的な調整方法は公表されていません。
同じ問題を何度も出題していることから、過去の正答率を参考に難易度調整をしているのでは?などと言われていますが、あくまでも推測です。
とはいえ月によって平均点が違うのも事実
そうは言っても以下のグラフから分かる通り、月によって平均点が違うのも事実です。
グラフ内の詳細データ
2017年 | 2018年 | 2019年 | 月別平均点 | |
---|---|---|---|---|
1月 | 574.3 | 589.3 | 578.4 | 580.7 |
3月 | 569.2 | 569.2 | 579.2 | 572.5 |
4月 | 585.0 | 575.8 | 596.9 | 585.9 |
5月 | 586.8 | 579.4 | 596.8 | 587.7 |
6月 | 579.4 | 578.8 | 583.7 | 580.6 |
7月 | 581.2 | 576.1 | 581.5 | 579.6 |
9月 | 577.1 | 571.5 | 583.1 | 577.2 |
10月 | 589.1 | 599.5 | 597.5 | 595.4 |
11月 | 577.0 | 586.5 | 585.5 | 583.0 |
12月 | 587.2 | 582.8 | 595.4 | 588.5 |
※https://www.iibc-global.org/toeic/official_data/lr.htmlを参考に筆者作成
※2020年1月~2022年7月までは感染症流行の影響で抽選受験となっていたので除外し、2017~2019年のデータを利用。
平均点が一番低い3月と一番高い10月では、なんと22.9点も違います。
このようなデータを見ると、
平均点が高い月があるなら、その月に受ければいいんじゃないの?
と思いますよね。ですが残念ながら、「平均点が高い=点数が取りやすい」ではありません。
その理由を以下で説明していきますね。
平均点が高い月=点数が取りやすい月ではない理由
冒頭でもお伝えした通り、TOEICは受ける月によってスコアが大きく変動しないような仕組みになっているので、テストの難易度は平均点の違いには関係ありません。
では何が関係しているのかというと、それぞれの月に受験する人の特徴です。
具体的には次の通りです。
- 平均点が低い月 (3月) =受験や就職のために無理して受ける人が多い
- 平均点が高い月 (10月) =普段から英語を勉強している人が多い
このように断言できる根拠は、月ごとの受験者数と平均スコアの関係性にあります。
まずは月ごとの受験者数のグラフを見てみましょう。
月別受験者数のグラフ
次は月ごとの平均点をグラフで確認してみましょう。
月別平均点のグラフ
受験者数が多い月ほど平均点が低く、受験者数が少ないほど平均点が高くなっていますね。
ぱっと見でわかりやすいように1つのグラフにまとめてみました。
受験月ごとの平均受験者数と平均点の関係
※傾向が分かりやすいように、3年間通しての平均値を使用しています。
このグラフから分かることは以下の2つです。
グラフから分かること
- 平均点が高い月=目立ったイベントがない:普段からTOEIC対策をしている人たちが主に受験しているので、平均点が高い。
- 平均点が低い月=受験、就職シーズン:受験や就職のために「とりあえず受けておこう」という受験者が増えるので、平均点が低い。
このようにグラフから分かることを踏まえると、月ごとの平均点はテストの難易度ではなく、受験者の特徴によって変動しているだけだと言えます。
要するに、TOEICが簡単な月はないってことですね…
TOEICで点数を取るためにはやはり勉強が大事
これまでお伝えしてきたように、残念ながらTOEICは何月に受けても点数の取りやすさは変わりません。
ということはつまり、何月に受けても良い点数が取れるように勉強しておくことが大事だといえます。
とはいえ勉強の方法が分からないから困っているんですが…
そんな方のために、このブログではTOEICで800点を取るために必要な知識を公開しています。
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まとめ:TOEICの点数がとりやすい月はない!日ごろからの勉強が大事です
この記事では、TOEICの点数を取りやすい月がないということ。そしてその根拠を紹介してきました。
この記事のおさらい
- TOEICで点数がとりやすい月は存在しない
- 平均点が高い月にTOEICを受けても点数の取りやすさは変わらない
- TOEICで点数を取るためにはやはり勉強が大事
残念ながら、TOEICで点数を取りやすい月がないということが判明しました。
その理由は、月ごとに難易度がバラバラな場合、TOEICスコア自体の価値、信頼性がなくなってしまうからでしたね。
月ごとの平均スコアと受験者数の関係性から分かるように、難易度自体には変化はないということも分かりました。
じゃあTOEICでこれ以上のスコアを取るのは難しいかも…
と思った方もいるかもしれません。
ですが正しい順番、正しい方法で勉強すれば、TOEICで800点以上というハイスコアを取ることも夢ではありません。
このブログではTOEIC950点の筆者が、TOEICで800点以上を取るための知識などをすべて公開していますので、他の記事を参考にしてTOEICのスコアアップを目指してみてくださいね!
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