【暗記が苦手でも大丈夫】TOEIC英単語の効率的な覚え方

悩む人

TOEICの英単語を覚えるのがつらい…
楽して単語を覚える方法はない?

TOEICの英単語ってなかなか覚えられなくて辛いですよね。

せっかく覚えたと思っても、時間が経つと忘れてしまったりして、勉強が思うように進まない経験をした人も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、TOEICの英単語を効率よく覚えるためには、覚えた単語を長期記憶に変換して覚えるのが必須です。

そこで今回は、TOEIC英単語を長期記憶に変換して覚えるための方法を紹介していきます。

この記事でわかること

  • TOEIC英単語を長期記憶として覚えるための勉強方法
  • 英単語を覚える手間を減らすテクニック
  • 単語学習に使えるスキマ時間の探し方と作り方

あとこれは単語勉強の大前提なのですが、単語の意味だけじゃなく、発音もしっかりと勉強しておいてくださいね!

まーたく

発音を知らないと、リスニングの時に単語を聞き取れないという別の問題が生まれてしまいますからね。

それではTOEIC950点を2回連続で獲得した経験がある筆者が、徹底的に解説していきます!

目次

【脳科学を活用】TOEIC800点を取るためのTOEIC英単語の効率的な覚え方

結論からいうと、効率よくTOEIC英単語を暗記するには、覚えた単語をどれだけ短期記憶から長期記憶に変換できるかが重要になってきます。なぜなら長期記憶には、下記のような特長があるからです。

長期記憶の特徴

  • 脳が損傷しない限りは、消えることはなく、半永久的に残る
  • 保管できる情報量はほぼ無限

反対に、長期記憶は下記のような特長があります。

短期記憶の特徴

  • すぐに脳から消えてしまう
  • 保管できる情報量に限界がある
  • 情報量がいっぱいになると、古いものからどんどん忘れてしまう

ですから英単語を忘れないように記憶しておくには、覚えた単語を長期記憶に変換するのが最も効率がよく、確実な方法だということになります。

悩む人

長期記憶に変換する方法が分からないから困っているんですが…

そんな方のために、この章では覚えた単語を長期記憶に変換して、忘れないようにするための方法を紹介します。具体的には下の3つです。

  • 単語を映像やイメージと結び付けて覚える
  • 覚えようとしている単語を使って文章を作る
  • 適切なタイミングで復習する

1つずつ詳しく解説していきますので、暗記が苦手な方はぜひ読み進めてくださいね。

単語を映像やイメージと結び付けて覚える

1つ目は、単語を映像やイメージと結びつけて覚える方法です。

英単語を日本語と対応させて覚えている人が多いと思いますが、実はとても効率が悪いんです。

むしろ日本語はとりあえず無視して、映像やイメージと結びつけた方が効率的に単語を覚えられます。なぜなら何かを覚えるときは、映像やイメージと結び付けた方が長期記憶として保管されやすいからです。

下の単語を読んでみてください。

  • きれいな
  • 東京タワー
  • 登る

どうでしょうか。文字を読むと同時に、文字が表すものや動作、状態が少しでも映像やイメージとして頭に浮かんだのではないでしょうか?

このように、私たちは多くの言葉を文字としてではなく、映像やイメージと結びつけて記憶しているものです。そして、映像やイメージと結びつけて覚えた言葉は長期記憶として保存されるので、忘れることがほぼなくなります

まーたく

英単語を覚えるときって、英語と日本語を結びつけて考えようとしてしまいがちですよね。でも実はそれが英単語を覚えるのに苦労する理由なのです。

なので、映像やイメージと結びつけて英単語を覚えるようにしましょう!

覚えようとしている単語を使って文章を作る

次に紹介するのは、覚えようとしている単語を使って文章を作ってみる方法です。

思考を伴う能動的な学習をすることによって、学習内容が効率よく長期記憶に早く変換され、脳に保管されることが分かっています。これは、アメリカ国立訓練研究所の研究によって明らかにされました。

下の図は、「ラーニングピラミッド」と呼ばれるもので、勉強方法と勉強内容の定着率の関係を示したものです。

ラーニングピラミッド

この図を見ると、能動的な学習とは、

  • ディスカッションに参加する
  • 学んだことを実践する
  • 他の人に教える

だとされていますね。この中で、英単語の暗記で活用できそうな勉強法はどれでしょうか。

「実践する」ではないでしょうか。

資料や書籍を読んだだけだと、学習内容の10%ほどしか記憶に残らないのに対して、学んだことを実践すると、学習内容の75%も記憶に残るとされています。

つまり、単語帳を見て「なるほどな」で終わるよりも、勉強した単語を使って実際に英作文をした方が、理解が深まるということです。なぜなら英作文は、思考を伴う能動的な学習だからですね。

なので、あまりにも覚えられない単語は、その単語を使って自分で文章を作ってみるのがおすすめです!

ラーニングピラミッドの具体的な数値については賛否あるようですが、参考値として掲載しています。

適切なタイミングで復習する

最後に紹介する方法は、適切なタイミングで復習することです。

短期記憶を長期記憶に変換するためには、脳に「これは重要な情報ですよ」と教えてあげる必要があります。その方法は、繰り返し同じ情報を脳に送ること。つまり復習することです。

まーたく

とはいえ、みなさんもうすでに復習の重要性を知っている人ばかりですよね。ですが、復習をする最適なタイミングを知っている方は少ないのではないでしょうか。

実は、復習をするのに最適なタイミングが存在します。結論から言うと、24時間以内、1週間後、そして1か月後が復習の最も効果的なタイミングです。この結果は、カナダのウォータールー大学が実験から算出したものです。

ウォータールー大学によると、勉強した内容を復習せずにいると、たった1日経つだけでも勉強したことの20%しか覚えておらず、1か月後にはなんと2〜3%しか記憶に残っていないそうです。

そこで、勉強した内容を覚えておくために、復習のタイミングを探ったところ、下表のような結果にまとめられました。

復習のタイミング復習の効果
復習しない1ヶ月後にはほとんど忘れる
24時間以内の復習10分の復習で100%の記憶に戻る
1週間後に2回目の復習5分の復習で100%の記憶に戻る
1ヶ月後に3回目の復習2-4分の復習で100%の記憶に戻る

この表を見てみると、勉強してすぐに復習をしておけば、時間が経っても復習に必要な時間がだんだんと減っていってるのが分かると思います。

つまり、24時間以内、1週間後に復習をすることで、短期記憶が長期記憶に変換されて、「もう知ってるよ」という状態になっていると考えられますね。

なので、勉強した内容を長期記憶に変換するのに最も効率的な復習のタイミングは、24時間以内、1週間後、そして1か月後ということになります。

今まで復習しても思うように単語を暗記できないと感じていた人は、タイミングも意識して復習に取り組んでみてくださいね。

TOEICならでは!英単語を覚える手間を減らすテクニック

この章では、TOEIC対策だからこそできる、英単語を覚える手間を減らすテクニックを紹介していきます。

具体的には下の3つです。

  • 英単語を見聞きして意味が分かればOK
  • 正しいスペルが書けなくてもOK
  • 品詞ごとに特徴的な接尾語について知る

それでは1つずつ解説していきますね。

英単語を見聞きして意味が分かればOK

結論を言うと、英単語を見たり聞いたりして、その意味が分かればそれで十分です。なぜなら、TOEICは英語を読み聞きして答えるテストで、自分で英文を考える必要はないからです。

ですが、まじめな人ほど単語帳の英語側を隠して、日本語だけを見て単語を言い当てられるまで暗記する みたいな勉強をしてしまいがちなんですよね。

まーたく

TOEICでは自分で英文を作る問題は1問もありませんので、日本語を見て英単語を言い当てる勉強は時間の無駄になってしまいます。

心当たりのある方は、日本語→英語に変換するような勉強はやめましょう。そうすれば、他の対策に時間が使えるようになり、結果として効率的にTOEICのスコアアップにつながる語彙力を身につけられます。

正しいスペルが書けなくてもOK

TOEIC英単語を覚えるときは、スペルを正確に書けるようになる必要はありません。なぜなら、TOEICは全問マーク式のテストで、スペリングをする場面は1つもないからです。

なのでTOEICの英単語を覚えるときは、単語を見て意味がわかる程度に覚えれば、TOEIC対策としては十分なのです。

ただし、似ているスペルの単語と見間違えてしまうこともあるので要注意です。

まーたく

似ているスペルの単語が出てきたときには注意しながら勉強をしていきましょう。

品詞ごとに特徴的な接尾語について知る

単語の大体の意味と、品詞それぞれに特有の語尾さえ覚えておけば、単語勉強の効率が格段にアップします。なぜなら単なる暗記ではなく、他の品詞での意味と関連付けて覚えられるからです。

いまいちピンとこないと思うので例を挙げてみますね。

certification: 認定 という単語を知っているとします。

certify:認定するという単語に出会いました。

勉強している人

certifyって認定するって意味なんだ。

分かった人

あ、そういえば、-fyは動詞に特有の語尾だったかも!
certificationの動詞形だから「認定する」って意味になるんだね。

このように、単なる暗記ではなく、他の品詞での意味と関連付けて覚えられるようになります。さらに、前の章で紹介したように、人間の脳は思考を伴わせて覚えた方が、長期記憶として定着させやすいという特長があるので、圧倒的に効率よく単語を覚えられるようになります。

残念ながらすべての単語を語尾で判断できるわけではありませんが、それでも単品で覚えていくよりも圧倒的に効率的なので、今まで語尾を気にしていなかった人はぜひ気にしてみてください。

せっかくなので品詞ごとでよくある語尾と、その例を紹介していきます。自分が知っている単語と結びつけながら読んでみてくださいね。

名詞

語尾単語の例
-tioncommunication, certification
-sioncommission, occasion
-tyability, electricity
-cyaccuracy, pharmacy
-mentengagement, statement
-anceignorance, importance
-sisanalysis, paralysis
-eecommittee, employee
-orcreator, successor
-erhunger, player

動詞

語尾単語の例
-fycertify, identify
-izesanitize, hospitalize
-atecommunicate, circulate
-ensharpen, strengthen

形容詞

語尾単語の例
-fulcareful, painful
-ouscurious, Infectious
-blecertifiable, unforgettable
-calpharmaceutical, genetical
-cialcommercial, social
-nalemotional, personal
-ivecreative, infective
-lessdefenseless, fearless
-entconfident, permanent
-lyoily, unlikely

副詞

語尾単語の例
-lyacademically, clearly
悩む人

形容詞と副詞、どっちの語尾もlyなの?

まーたく

その通りですが、簡単に見極められますよ。

形容詞

名詞+ly

例: extremely, lovely

副詞

形容詞+ly

例: beautifully, sufficiently

lyが語尾だからといってすぐに決めつけないで、形容詞と副詞どっちなのかを判断できるようになりましょう。

品詞それぞれに特有の語尾を覚えておけば、暗記学習から解放されて、他の品詞での意味と関連付けて連想ゲームのように次々覚えられるので、ぜひ試してみてくださいね。

単語学習に使えるスキマ時間の見つけ方、作り方

英単語の勉強方法が分かっても、困りがちなのが勉強時間が足りないことですよね。特に仕事をしていると、思うように勉強する時間が取れなくて困ることが多いです。

なので、この章では、単語学習に使える時間の見つけ方や、作り方を紹介します。

具体的には下の3つの方法があります。

  • 何かを捨てる
  • 何も考えていない時間をなくす
  • 寝る前の数分を英単語学習に使う

それでは1つずつ紹介していきますね。

何かを捨てる

これはすべてに言えることなんですが、なにかを得たいのなら、何かを捨てましょう。

  • 昼食を食べたあと、ゆっくりしている時間
  • なんとなくテレビを見る時間
  • なんとなくスマホをいじる時間
  • なんとなくYouTubeを見る時間
  • お酒を飲んでいる時間

このような単語暗記のために捨てられる時間がないかを探してみてください。

まーたく

厳しい話をしますが、なんとなく毎日を過ごしていては単語を覚えられるわけがありません。もちろんTOEICのスコアも伸びるません。

もしあなたがTOEICで800点を取って、人生を変えたいと思っているのであれば、せめて800点を取るまでの間は好きなことや、だらだらする時間をガマンしてみませんか?

だらだらと勉強して何年もかけてTOEIC800点を取るよりも、自分に厳しくする代わりに最短でTOEIC800点を取って、今の生活を良くした方が実は楽だったりします。

もしあなたが本気でTOEIC800点を取りたいと思っているのなら、今の生活からTOEIC英単語学習のために捨てられる時間はないか探してみてください。

何も考えていない時間をなくす

たった数分だけでも、英単語の勉強をすることはできます。極論、1分あるだけでも単語を2、 3個は目を通せると思います。ですから、単語をできるだけ短期間で覚えたいなら、今まで何も考えていなかったような時間も有効活用しなければいけません。

何も考えていない時間には例えば下記のような時間がありますね。

  • 歯を磨いている時間
  • お風呂に入っている時間
  • 家事をしている時間

など、人それぞれですが何も考えていない時間は確実に存在します。

そんな時間を、単語勉強に使ってみてください。たった数分でもトータルで見ると30分くらいは確保できるようになります。

できるだけ早く単語勉強を終わらせて、文法やリスニング、リーディングなどの勉強をしたいと思っている人は、何も考えていない時間を単語勉強に使ってみるのをおすすめします。

寝る前の数分を英単語学習に使う

寝る前の数分を英単語学習に使うのもおすすめです。もちろん単語帳で勉強してもいいですが、単語帳を開かなくても、その日に勉強した単語を思い返すだけでも十分です。なぜなら、思い返すこと自体が復習になるからです。

この記事の最初のほうで紹介したように、学んだ内容は定期的に復習することで、長期記憶として保管されて、忘れにくくなります。特に、その日学んだことを24時間以内に復習するのは、脳の特性上とっても効果的です。

ですから、数分だけでも十分なので、寝る前の数分を単語学習に使ってみるのをおすすめします。

まとめ

限られた時間で効率よくTOEICの英単語を覚えていくなら、覚えた単語を長期記憶として保管する&単語を覚える手間を減らすことが大切です。

今まで英単語の暗記で苦労してきた方は、英単語の勉強方法を今すぐ見直しましょう。間違った暗記方法を続けていても、苦痛な上に定着しないので、時間がムダになってしまいます。

本記事のおさらい

  • 脳科学を活用した、TOEIC英単語の効率的な覚え方
    • 単語を映像やイメージと結び付けて覚える
    • 覚えようとしている単語を使って文章を作る
    • 適切なタイミングで復習する
  • TOEICならではの、英単語を覚える手間を減らすテクニック
    • 英単語を見聞きして意味が分かればOK
    • 正しいスペルが書けなくてもOK
    • 品詞ごとに特徴的な接尾語について知る
  • 単語学習に使えるスキマ時間の見つけ方、作り方
    • 何かを捨てる
    • 何も考えていない時間をなくす
    • 寝る前の数分を英単語学習に使う

英単語はTOEICスコアを伸ばすための基礎になります。基礎が固められているほど、スコアは伸びやすくなるので、今回ご紹介した方法を実践して、語彙力アップを目指してくださいね!

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