勉強したのに点数が下がるのはなぜ?
次のTOEICまでに何をすればいいんだろう?
確実に点数が上がる方法を知りたい。
このようにお悩みの方へ、以下について解説していきます。
本記事の内容
- がんばって勉強したのにTOEICの点数が下がる理由
- 点数が下がったときにたやるべきこと
- 点数が下がったときにやってはいけないこと
一生懸命勉強したにもかかわらず、なぜか点数が下がってしまうことってありますよね。
苦労して勉強したのに点数が下がると、「何が悪かったんだろう」「これが限界なのかな」などと思ってしまいます。
ですがTOEICの点数が下がる理由を知り、ポイントをおさえてそれまでの学習を振り返ることで、どんな人でもスコアアップすることは可能です。
実際私も、1年間必死に勉強したのに50点もスコアが下がった経験をしました。
そして今回紹介することを徹底して、700点前後から950点レベルにまで成長できました。
そこで今回はその経験を踏まえて、勉強したのにTOEICの点数が下がる理由と、点数が下がったときに確認すべき点を紹介していきます。
この記事を書いた人
必ずあなたのためになるはずですので、次のTOEICで大きくスコアアップするために最後までチェックしてみてくださいね。
勉強したのにTOEICスコアが下がる本質的な原因
結論、必死に勉強したにもかかわらずTOEICスコアが下がる理由は、TOEICスコアと実際の英語力の差のせいです。
あまり知られていませんが、実はTOEICスコアと本来の実力には差があるのです。
TOEIC公式が公表している内容によると、全受験者の68%の人が、本来の実力から±50点のスコアを獲得する可能性があるとされています。
出典:https://www.ets.org/content/dam/ets-org/pdfs/toeic/toeic-listening-reading-score-user-guide.pdf (22ページ目)
つまりどういうことかというと、±50点のスコア変動は誤差だということ。
そしてこの±50点の誤差があることによって、次のようなことが起こるのです。
誤差のせいで起こること
- 前回は550点レベルの実力だった→上ブレて600点取れた!
- 今回は600点レベルまで実力が伸びた→下ブレて550点に下がった…
以上のことを考慮すると、頑張って勉強したのにTOEICスコアが下がってしまうのは、本来の実力とTOEICスコアの誤差のせいだと言えるのです。
ですから、勉強したのにスコアが下がるのは普通のことだと覚えておきましょう!
TOEICの点数が下がったときにやるべきこと3つ
実力とスコアに誤差があるとはいえ、せっかく勉強したのに点数が下がると、モチベーションが下がってしまいますよね。
そこでこの章では、点数が下がったときに確認すべきこと3つを紹介していきます、
- 勉強時間は足りていたかどうか
- 正しい方法で勉強していたかどうか
- TOEICの予行練習をしていたかどうか
どれも基本的なことですが、スコアと実力の誤差を飛び越えてスコアアップするために必要なことですので、ぜひ1つずつ確認してみてくださいね。
やるべきこと①勉強時間が足りていたかどうかを確認する
まず第一に、実力とスコアのブレを乗り越えてスコアアップするために、十分な勉強時間を確保できていたかを振り返りましょう。
実力とスコアのブレがあったとしても、本来の実力を100点分伸ばせば基本的に点数が落ちることはありません。
その根拠は、下の画像の通りです。
そしてスコアを100点伸ばすために必要な勉強時間は以下の通りです。
100点アップに必要な勉強時間
- 450→550点: 225時間
- 500→600点: 225時間
- 600→700点: 225時間
- 700→800点: 275時間
いずれにしてもかなり勉強しないといけませんね。
この表に書いてある勉強時を確保できていれば、基本的にスコアが落ちることはないはずです。
なので、点数が下がったときはまず初めに勉強時間が足りていたかどうかを確認しましょう。
ちなみにTOEICスコアを伸ばすための勉強時間を短縮する方法もあるので、できるだけ効率よくスコアを伸ばしたい人はぜひ参考にしてみてください。
やるべきこと②正しい方法で勉強していたかどうかを確認する
充分な勉強時間を確保できていた場合、次に確認すべきなのは、正しい方法で勉強していたかどうかです。
充分な勉強時間を確保できていても、正しくない方法で勉強していた場合は実力アップにつながらず、点数が下がってしまうこともあります。
なので正しい方法で勉強していたかどうかをしっかりと確認しましょう。
良くない勉強法の例
- リスニングが苦手だからとりあえずシャドーイング
- 文法穴埋め問題が苦手だからとりあえず文法の勉強
- リーディング全般が苦手だからとりあえず単語勉強
TOEICスコアを効率的に伸ばすためには、まず自分の弱点をハッキリさせて、次にその弱点に最適な方法で勉強する。これが鉄則です。
なので、ネットでおすすめされている勉強方法をなんとなくやっていても、思うように効果は出ません。
がんばって勉強したのに実力が伸びていないと感じているのであれば、正しい勉強方法に軌道修正しましょう。
私がTOEIC950点を取るために徹底していた勉強法を紹介した記事があります。今の勉強法に自信がない方はぜひチェックしてみてください。
やるべきこと③TOEICの予行練習をしていたかどうかを確認する
十分な英語力は身についているはずなのにスコアが下がった場合は、TOEICの予行練習をしていたかどうかを振り返ってみてください。
大前提として、TOEICはどれだけ正確に英語を理解できても、それだけではスコアは上がっていきません。
なぜならTOEICは、次のようにかなり特殊なテストだからです。
- 休憩なし、2時間ぶっ通しで問題を解き続ける
- リーディングパートは75分で100問もある
- 自分で問題を解くペースを管理しなければならない
このように、英語力だけではなくTOEICへの対応力、言うなれば「TOEIC力」が必要なのです。
そしてこのTOEIC力を身につけるためには、予行練習として模試などを本番と同じ条件で解く練習をする必要があります。
2時間ぶっ通しで模試を何度も解いている人は意外と少ないです。
TOEICは途中で疲れのせいで集中力が欠け、英語の理解度や回答のペースが落ちがち。
なのでどんな状況でも実力をフルで発揮できるように、何度も予行練習をしてTOEICへの耐性をつけるのが重要なのです。
なので点数が下がってしまった人は、TOEICの予行練習は十分だったかを確認するのをおすすめします。
なおTOEICの予行練習で使う模試は、TOEIC公式が出している『公式問題集』がおすすめです。
TOEIC公式が出版している模試なので、予行練習にピッタリ!
公式問題集はTOEIC対策の最初から最後までずっと役立つので、公式問題集の効果的な使い方をしっかりと学んでスコアアップのために活かしていきましょう。
TOEICの点数が落ちたときにやってはいけないこと3つ
これまではTOEICの点数が下がったときに確認すべきことを紹介してきましたが、この章では逆に、点数が下がったときにやってはいけないことを紹介していきます。
TOEICの点数が下がったときにやってはいけないのは次の3つです。
- コンディションや環境のせいにする
- 思考停止で今までの勉強法を継続する
- 勉強をやめる
それでは1つずつ紹介していきますね。
やってはいけないこと①コンディションや環境のせいにする
前回から点数が下がったときに、コンディションや環境のせいにするのはやめましょう。
実際はコンディションや環境はスコアによってスコアは変わりますが、他にも原因があるかもしれません。
点数が下がった原因を毎回コンディションや環境のせいにしていると、いつまでたっても成長できません。
今回スコアが下がったのは調子が悪かったからだ。
ダメだったところなんてないはず。
だから次回こそは大丈夫。
なんて根拠のない楽観的な考えでは、改善すべき点を無視してしまうので、そこで成長が止まってしまいますよね。
それよりだったら自分の実力不足を認めて、何がダメだったのか。そして次のTOEICまでの改善点を探した方が、コンディションなどに左右されることなくスコアアップできるくらいの実力を身につけられるようになります!
なので、TOEICの点数が下がったときはコンディションや環境のせいにせず、実力が伸びていない現実に向き合うのがおすすめです。
やってはいけないこと②表面上のスコアを見て落ち込まない
点数が下がったからといって、スコアを見て落ち込むのもやめておきましょう。
この記事の冒頭でお伝えした通り、実際の実力とTOEICスコアには±50点の誤差があります。
つまり表面的にみると点数が下がっていても、実際の実力は伸びている可能性が十分あるということ。
なので次の4つを確認して、自分の実力の変化に気づき、落ち込まないようにしましょう!
- 今までわからなかった単語、文法を覚えられたかどうか
- 聞き取れなかった英語が聞き取れるようになったかどうか
- 今まで解けなかった問題が解けるようになったかどうか
- 昔よりも問題を解くスピードが上がったかどうか
たしかにスコアが上がっていないのはショックですが、実力が上がっていれば落ち込む必要はありませんよ!
やってはいけないこと③勉強をやめる
TOEICの点数が下がったときに絶対やってはいけないのは、勉強をやめることです。
勉強してもスコアが下がってしまうのは精神的に苦しいですが、TOEICのスコアは何度も停滞しながら徐々に伸びていくものです。
勉強の成果がスコアに現れなくても、勉強をしていれば実力は必ず伸びていくもの。そしてどこかのタイミングでスコアが急激に上がることも珍しくありません。
点数が下がるとモチベーションも下がりがちですが、勉強をやめてしまっては今までの努力がムダになってしまいます。
なので点数が下がったからといって勉強をやめてしまうのではなく、コツコツと努力を積み重ねていきましょう
どうしてもモチベーションが保てないときは、TOEIC学習のモチベーションをキープする方法を取り入れながら、日々の学習に取り組んでみてください!
まとめ:TOEICスコアが下がっても落ち込まなくて大丈夫
この記事では、がんばって勉強したのにTOEICの点数が下がる原因と点数が下がったときに確認すべきポイントを紹介してきました。
この記事のおさらい
- 頑張って勉強したのにTOEICスコアが下がる理由は、スコアと実力の差のせい
- 前回よりもTOEICの点数が下がったときに確認すべきこと3つ
- ①勉強時間は足りていたかどうか
- ②正しい方法で勉強していたかどうか
- ③TOEICの予行練習をしていたかどうか
- TOEICの点数が落ちたときにやってはいけないこと3つ
- ①コンディションや環境のせいにする
- ②表面上のスコアを見て落ち込まない
- ③勉強をやめる
TOEICはスコアと本来の実力との間に差があるので、点数が下がるのは普通のことです。
ですが、だからといって対策をしなくてもいいということではありません。
次回のTOEICで大幅にスコアアップできるように、確認すべきポイントはしっかり確認して、着実に成長へとつなげていきましょう!
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