英語の文法がわからない…
TOEICに出てくる文法の効率的な勉強方法ってあるのかな?
TOEICで800点を取るためには英文法の知識が欠かせません。なぜなら英語の文法を知っておくことで英語の理解力が上がり、結果的に問題を解くスピードが圧倒的に早くなるからです。
そこで、今回はTOEICの文法問題を一瞬で解き終われるようになるための、効率的な勉強方法をご紹介していきます。
この記事でわかること
- TOEICの文法問題をすばやく解くための勉強方法と流れ
- TOEICの文法問題対策におすすめの参考書
- 勉強した文法を忘れないようにするための方法
TOEIC950点を2回連続で獲得した経験がある筆者が、徹底的に解説していきます!
TOEICの文法対策におすすめの勉強の流れ
TOEICの文法問題の対策として、とにかく練習問題を解いていませんか?
結論から言うと、ただ練習問題を解くのはおすすめしません。なぜなら問題を解くたびに知らない文法が出てきて、そのたびに文法の学び直しをするのは効率が悪いからです。
それよりも下記のようなステップで勉強したほうが圧倒的に効率的です。
- 文法の基礎を一通り勉強する
- 時間を気にせず練習問題を解いて、自分の弱点文法を明らかにする
- 明らかになった弱点を徹底的に勉強する
- 練習問題をすばやく解く練習をする
この方法では、まずは自分の弱点をつぶして、どんな問題でもゆっくりなら正しく解ける状態にします。そして、そこではじめて問題をすばやく解く練習をしていきます。
弱点もわからないのに、とにかく練習問題を解きまくって解説を読むような勉強はもうやめましょう。
それでは、文法対策の効率的な勉強の流れを紹介していきますね。
ステップ1 文法の基礎を一通り勉強する
まずは中学・高校レベルの基礎文法を学びなおしましょう。実は、TOEICで使われている文法はシンプルなものが多いんです。
それなのにスコアを伸ばせないのは、英文法の知識があいまいで、英語を理解するスピードが遅いからです。
英文法の知識があいまいだと、こんな場面で時間をムダにしてしまいます。
- 文法問題で考え込んでしまう
- 文章を行ったり来たりして読んで、ようやく内容を理解する
- 選択肢の内容を理解するのに時間がかかる
どれもTOEICで800点を取るには、なくしたい時間ですよね。
なので、基本的な文法は丁寧に勉強して、悩むことなく読めるようになるくらいマスターするようにしましょう。
基本的な文法って具体的にはどんな文法があるの?
基本的な文法には下記のようなものがあります。
TOEICで必ず出る基本的な文法
- 英語の語順
- 5文型
- 品詞
- 否定文
- 疑問文
- 時制
- 動詞の活用
- 助動詞
- 能動態/受動態
- 接続詞
- 関係詞
- 前置詞
- 比較
「大体知ってるからいいや」と思った方は要注意です。
基礎をあいまいにしていると、この先で絶対につまづきます。そして結局はこのステップに戻ってくるハメになるので、結局遠回りになってしまいます。
なんとなく理解するのではなく、見た瞬間に意味を理解できるレベルになるまで基本的な文法の勉強をしましょう。
ステップ2 文法問題集を解いてわからない文法を洗い出す
ステップ1で基本的な文法を勉強したら、次は実際に問題を解いていきましょう。
このステップでは、問題を解いていて分からなかったり、理解するのに時間がかかった文法をとにかく洗い出していきます。問題をたくさん解けば解くほど、あなたの苦手な文法が明確になっていきますので、できるだけ多くの問題を解くようにしましょう。
解くスピードにはゆっくりで大丈夫です。なぜなら、このステップの目的は、あなたの弱点を探すことだからです。あせらずゆっくり考えて、自分の弱点を探していきましょう。
このステップでは最低でも300問くらい解くようにしましょう。TOEICの文法問題のメインであるPart5の問題数が30問ですので300問=TOEIC10回分になり、弱点文法を探すには十分な数になるからです。
問題を解いて自分の弱点を探っていくのは分かったけど、おすすめの問題集とかってありますか?
結論は一択。『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』です。
でる1000問というだけあって、本当に1049問もの文法問題が網羅されています。300問解いて弱点を探し終わった後でも練習問題集として使えるので、TOEICの文法対策にピッタリの問題集になっています。
しかも問題数が多いだけではなく、1問1問わかりやすい解説がついているのもうれしいポイント。自分がどの文法を理解できていなかったのかをすぐに理解できるのも、おすすめする理由の1つです。
このステップで苦手な文法が分かりさえすれば、この後のステップで弱点を重点的に勉強すればいいだけになります。なので、TOEICの英文法を効率的に勉強したい方は、このステップを絶対にサボらないでくださいね。
ステップ3 洗い出した弱点を徹底的につぶしていく
まだ覚えられていない弱点文法が分かったら、次はその弱点を徹底的につぶしていきましょう。このステップでは人に教えるつもりで勉強するのがおすすめです。
具体的には、下記のような順番で苦手な文法を勉強すると理解が深まりますよ。
- 理解できていない部分を、中学生に教えるつもりで勉強する
- 架空の中学生に自分の言葉で説明してみる
- 参考書に載っている例文や、練習問題を理解してみる
参考書の説明に「それってつまりどういうこと?」とツッコんで、中学生でも理解できるような簡単な言葉に変換して勉強するのが、このステップのコツです。
例
現在完了形は、現在までの状態の継続を表す
↓
「現在までの状態の継続を表す」ってどういうこと?
↓
「昔から今までずっと○○してきた」みたいなイメージ
上の例のように、誰でも理解できるような言葉に変換して参考書を読んでみると、今まで難しく感じていた文法も意外とあっさり理解できたりするものです。
ほかにも、文章だけの堅苦しい文法書を使うよりも、最初から分かりやすい言葉で書かれている参考書を使っても理解しやすいのでおすすめです。
分かりやすい言葉で書かれているおすすめ参考書
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
世界一わかりやすい英文法の授業
ステップ4 問題をすばやく解く練習をする
弱点の勉強が終わったら、いよいよ練習問題をすばやく解くステップに入ります。
これまでは時間をかけて、自分の弱点をなくすために勉強してきました。ですが、このステップに入ったということは、意味がサッパリ分からない文法はほぼない状態になっているはずです。
なのでこれから先は、これまでに勉強した文法の知識を使って、どれだけ早く問題を解けるようになるか。という練習をしていくことになります。
本番のTOEICでは、文法の穴埋め問題であるPart5は1問20秒以内で解くのが理想になります。なので練習をするときも、制限時間を1問20秒と決めて勉強していきましょう。
もしも制限時間内に解けなかったり間違えた問題があれば、「なぜ時間がかかったのか」「なぜ間違えてしまったのか」を徹底的に分析します。間違えた理由さえわかれば、対処法も明らかになるので、1問20秒の制限時間を厳守しましょう。
このステップは仕上げのステップです。TOEIC800点を取るためには問題をすばやく解くだけではなく、見逃していた弱点を再発見し、対策することも意識して練習問題を解くようにしましょう。
TOEICの文法を勉強するためのおすすめ教材
英語の文法書って読んでも頭に入ってこないですよね。それは、なじみのない文法がむずかしい言葉で書かれているからです。
新しいことを勉強するときは、誰でも分かる言葉で書かれている参考書を使うのが最も効率的です。文字ばっかりの参考書を使って挫折したことのある方は、その参考書を一回忘れて、ここで紹介する参考書を先に読んでみてください。
分かりやすい言葉で書かれた参考書を読んで理解できれば、文字ばっかりの参考書を読んだ時の理解度がグッと跳ね上がります。
この章では、
- 文法をスムーズに理解するための参考書3つ
- 文法を理解した後に使う練習問題集1つ
を紹介します。
使う教材で英語の学習効率は大きく変わりますので、ぜひ全部に目を通してみてください。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
こちらの参考書がおすすめな人
- 中学文法があいまいな人
- 文法用語が嫌いで、とにかく分かりやすい参考書がほしい人
- イラストが多いほうが理解しやすい人
イラストが多めで、文法用語があまり使われていないので、文法に苦手意識がある方でもスムーズに理解ができるようになっています。
今まで1度でも「文法の参考書って文字ばっかりで分かりづらい」そう感じたことがある人には絶対おすすめの参考書です。
高校英文法をひとつひとつわかりやすく
こちらの参考書は、1個前に紹介した「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく」の高校版です。
こちらの参考書がおすすめな人
- 高校文法があいまいな人
- 複雑な文法を見ると投げ出したくなる人
- 文法用語が嫌いで、とにかく分かりやすい参考書がほしい人
- イラストが多いほうが理解しやすい人
先ほど紹介した参考書同様に、イラストがふんだんに使われていて、むずかしく感じがちな高校英語も理解しやすく解説されているので、どんな人でも理解しやすいのがポイント。
旧版は日本語訳や説明に分かりにくい部分がありましたが、改訂されてずいぶんと改善されました。
中学英語と同じく、高校英語もTOEICの至るところで使われていますので、高校英語があいまいだと感じている方はぜひ手に取ってみてください。
世界一わかりやすい英文法の授業
こちらの参考書がおすすめの人
- 英文法を一通り学習したけど苦手意識がある人
- 文法についての疑問を消し去りたい人
- でも難しい言葉では説明してほしくない人
さっきまでの本とは違って、こちらの本は完全な入門書というよりは、入門編の参考書は読み終わったけど、それでもイマイチ理解できなかった人向けの本になっています。
「学校や他の参考書ではAの覚え方をしたけど、実はBの覚え方の方が簡単に理解できるよ」といったように、文法が苦手な人へのワンポイントアドバイスがたくさん書かれています。
「基本的な文法は勉強したけど、イマイチ理解できていない場所がある」そんな風に悩んでいる方はぜひ手に取ってみてください。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
この問題集がおすすめな人
- 自分の弱点がハッキリと分かっていない
- できるだけ多くの練習問題を解きたい人
- コスパがいい問題集が欲しい人
学習ステップの章でも少し紹介していた問題集です。こちらは自分の弱点を探すのと、文法を理解した後の特訓に使うためにおすすめの練習問題集です。
でる1000問というだけあって、本当に1049問もの文法問題が網羅されています。1000問以上掲載されているので、300問解いて弱点をリストアップするステップと、すばやく練習問題を解くステップの両方に使えるので、コスパ抜群のおすすめ問題集になっています。
しかも、1問1問わかりやすい解説がついているので、自分がどうして間違えたのかをすぐに理解できるのも、おすすめする理由の1つです。
文法を覚えるのが苦手な人におすすめな勉強法
文法を勉強する順番やおすすめの参考書は分かったけど、文法をなかなか覚えられない人はどうすればいいんでしょうか…
そんな方のために、この章では文法を覚えるための方法をご紹介していきます。
具体的には下記の3つです。
- 並べ替え問題を解いてみる
- 勉強した文法を使って英作文する
- 英語のサイトで英文をたくさん読む
それでは1つずつ紹介していきますね。
並べ替え問題を解いてみる
並べ替え問題は、初心者〜中級者さんが文法を覚えるのに最適です。なぜなら英作文と違って、ゼロから文章を作らなくても、文法のルールを思い出しながら文章を再現できるからです。
何かを勉強するときは、思考しながら覚えると長期記憶として脳に保管されるという特徴が研究で明らかになっています。
並び変え問題を解くときは、語順を考えながらパズルのように文章を組み立てて正しい文章を作る必要があります。ということは必ず思考を伴うので、文法を覚えやすくなるのです。
ですから、初心者〜中級者さんが文法を覚えるときは並び変え問題に取り組むのがおすすめです。
勉強した文法を使って英作文する
文法を覚える2つ目の方法は、勉強した文法を使って英作文をする方法です。
並べ替えをするよりも、難易度は高いですが、その分記憶に残りやすい方法です。なぜならゼロから文章を考える分、たくさん考えることがあるので、使った文法が脳に刻み込まれるからです。
先ほどお伝えしたように、何かを覚えるときは思考を伴わせて覚えたほうが長期記憶として保管されやすく、忘れづらい知識になるので、英語に慣れてきたら英作文をするのをおすすめします。
英作文をさらに効果的にするコツが2つあります。
- 自分の生活でイメージできるような文章を作る
- 作った文章、声に出して読んでみる
英語の例文って、I visited Hollywood while I stayed in Los Angeles.
みたいな感じで、実際の映像をイメージしづらくて覚えづらいですよね。
ハリウッドにいるときにロサンゼルスに行ったの?
それともロサンゼルスにいるときにハリウッド?
ですが、I visited Asakusa while I stayed in Tokyo.のように、自分がイメージしやすい文章に書き換えてしまえば親近感がわいて、一気に覚えやすくなります。
あ、東京にいるときに浅草に行ったのね!
また、自分で作った例文を実際に声に出すのもおすすめです。なぜなら文章を文字で読むだけよりも、音声や映像などといった、いろいろな形で情報を受け取ったほうが記憶に残りやすいという脳の特徴があるからです。
なので英作文をして終わりではなく、実際に声に出して読み上げるところまでをセットでやってみてください。
文法の勉強と聞くと、とにかく文章を読む姿をイメージしてしまいがちですが、効率よく覚えるためには勉強した文法を使ってアウトプットするほうが効果的です。
最初は難しいかもしれませんが、英語に慣れてきたらぜひ英作文にも挑戦してみてくださいね。
英語のサイトで英文をたくさん読む
最後におすすめする方法が、英語のサイトで英文をたくさん読む方法です。
英語のサイトでは参考書で勉強した文法が当たり前のように使われていて、英語の文章を読む=文法の復習になります。
新しく学んだ知識は、復習すればするほど、勉強した知識は長期記憶へと変換されるという特徴もあります。なので、日常的に英語の文章をたくさん読むようにしておけば、1度勉強した文法が自然と覚えられるようになります。
英語の文章を読むって言われても、どんな文章を読めばいいかわかりませんよ…
英語ならなんでもOKです。文法が使われていない英文はありませんからね。ですがおすすめなのは、あなたが好きな分野の英文サイトを読むことです。
- 映画が好きなら、映画の情報サイト
- ゲームが好きなら、ゲーム情報サイト
- ファッションに興味があるなら、ファッションサイト
- スポーツに興味があるなら、スポーツ情報サイト
好きならどんな分野でもOKです。自分が興味を持っている分野に関する文章なら、英語で読んでもそれほど苦痛ではありませんからね。
私はずっと映画とゲームの情報サイトを読んでました!
好きなことに関する最新情報を読みつつ、英文法の復習にもなるので英語のサイトを読むのはおすすめです。
まとめ:弱点把握→対策のサイクルをどんどん回して文法を覚えよう
今回は、TOEICに出てくる英文法の効率的な勉強方法と流れ、そして英語の文法を覚えるコツを紹介してきました。
まずは自分の弱点を明らかにしてから、その弱点を徹底的につぶしていくのが大切だということをお伝えしてきました。
この記事のおさらい
- TOEICの文法対策におすすめの勉強の流れ
- ステップ1 文法の基礎を一通り勉強する
- ステップ2 文法問題集を解いてわからない文法を洗い出す
- ステップ3 洗い出した弱点を徹底的につぶしていく
- ステップ4 問題をすばやく解く練習をする
- TOEICの文法を勉強するためのおすすめ教材
- 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく
- 高校英文法をひとつひとつわかりやすく
- 世界一わかりやすい英文法の授業
- TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
- 文法を覚えるのが苦手な人におすすめな勉強法
- 並べ替え問題を解いてみる
- 勉強した文法を使って英作文する
- 英語のサイトで英文をたくさん読む
英文法はTOEICスコア全体に大きく影響する大切な基礎です。基礎が固められているほど、スコアは伸びやすくなるので、今回ご紹介した勉強法を実践して、文法力アップを目指してくださいね!
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