気付いたらTOEIC本番まであと1週間…
今からでもできる対策はあるのかな?
このようにお悩みの方へ、以下について解説していきます。
本記事の内容
- TOEIC1週間前からの直前対策で大事なこと
- TOEIC本番までの1週間でやるべきこと
- TOEIC本番前1週間の学習スケジュール
この記事を書いている私は、TOEIC950点を2回連続で取った経験があります。
TOEIC直前の1週間をどう過ごすかによっては、良くも悪くもTOEICのスコアは確実に変わります。そして、どうせ受けるんだったらいい方向にスコアが変わってほしいですよね。
そこで本記事では、TOEIC1週間前からでも間に合う対策法と具体的な学習スケジュールについて解説していきます。
この1週間で本当に効果があるTOEICの直前対策をしたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください!
【大前提】TOEIC1週間前からの対策では「慣らしと復習」が重要
これは大前提なのですが、TOEIC直前対策では「TOEICに慣れること」と「復習」の2つに時間を使いましょう。
逆に、新しい知識を身につけるのは時間と労力がムダになるのでやめておきましょう。
え、どうして?
そんな疑問に答えつつ、この章では前提知識として、直前対策において新しいことを覚えるよりも「TOEIC慣れ」と「復習」が大事な理由を解説していきます。
TOEIC慣れが重要な理由
TOEIC慣れが重要な理由は、TOEICの問題形式に慣れることで、本来解けるはずの問題を確実に正解できるようにするためです。
TOEICに慣れていないと、下記のような本来であれば正解できるような問題でも英語力以外の要因で間違えてしまうことが多々あります。
TOEICに不慣れで正解できない例
- 集中力が持たなくてケアレスミスした
- スピーカーから流れる英語に対応できなかった
- 試験時間内に最後まで解けなかった
ですがこういった問題はどれも英語力的には正解できるものなので、TOEICに慣れさえすれば問題なく正解できるようになるのです。
新しく英語の知識を1つ覚えるよりも、TOEICに慣れた方がたくさんの問題を解けるようになって、結果的にスコアをグッと上げることが可能です。
なので時間が限られているTOEIC直前だからこそ、TOEIに慣れることが重要なのです。
復習が重要な理由
復習が重要な理由は、覚える一歩手前の知識を狙い撃ちで身につけられるからです。
TOEIC直前はとにかく時間がありません。そんな時は焦って新しい知識を覚えようとするよりも、次のようなものを復習した方が効率的にスコアに繋げられます。
- 思い出すのに時間がかかる単語
- 理解するのに時間がかかる文法
- 正解できそうでできない問題
全く新しいことを学ぶよりも、あと少しで覚えられそうな知識をピンポイントで学んだ方が効率的ですよね。
今持っている前提知識を最大限生かしつつスコアに繋げられるので、直前対策では復習が重要なのです。
ここまではTOEIC1週間前で「慣れ」と「復習」が大事だということをお伝えしました。
そしてここから先は、TOEICまでの1週間でやるべきことを具体的に紹介していきます。
TOEICの7日前(日曜日)にやること
TOEICの7日前にやるべきことは、以下の3つです。
1つずつ解説していきますね。
- 時間配分を確認する
- 本番通りの条件で模試を解く
- どんな問題を間違えたかチェックする
7日前にやること①: 時間配分を確認する
TOEICは時間との戦いとも言えるくらい時間が足りないので、どのパートにどれくらいの時間を使うのか、時間配分を前もってハッキリとさせておきましょう。
ちなみに、おすすめの時間配分は以下の通りです。
パート | 時間配分 | 1問あたり |
---|---|---|
Part5 | 10分 | 20秒 |
Part6 | 10分 | 37.5秒 |
Part7 | 55分 | 約1分 |
Part5と6に10分ずつ使って、残りはPart7に使うのが王道です!
ちなみに解く順番は自由です。
- 最後に長文を読む気力がない人はPart7→Part6→Part5
- 問題を行ったり来たりするのが手間な人はPart5→Part6→Part7
といったように、自分に合った順番で解いていきましょう。
ただしどちらのパターンで解くにしても、ついつい最初に解くパートに多く時間を使ってしまいがちです。
なので「Part5と6は10分ずつ」ということだけは絶対に忘れないようにして、時間通りに解けるように時間配分を確認しておきましょう。
7日前にやること②: 本番通りの条件で模試を解く
TOEIC本番の7日前にやることの2つ目は、本番通りの条件で模試を解くことです。
なぜなら、模試を解くことで次のようなメリットがあるからです。
模試を解くメリット
- 時間配分を守った場合のスピード感を実際に体験できる
- TOEICの問題に慣れる特訓ができる
- 2時間問題を解き続ける練習ができる
- この1週間で勉強すべきポイントが分かる
模試はTOEICの予行練習と弱点探しの両方において、とっても役に立ちますので絶対に解いてください。
手元に模試がない人は、今すぐ模試を買いに行ってください!近くに書店がない人はAmazonなどでできるだけ早く手に入れましょう。
模試を解くときはただ解くのではなく、本番通りの条件で解いていきます。
本番通りの条件
- 2時間きっかりで問題を解く
- マークシートで解答する
- イスに座って解く
- イヤホンではなくスピーカーでリスニングする
特に2時間きっかりで問題を解くことを意識してください。時間切れになったら無条件でそこで解き終えます。
時間内で解き終わらない体験をするのも重要です。
また、問題を解きながら次の2つの問題にチェックをつけておきましょう。
チェックすべき問題
- 正解できそうだけど微妙に迷った問題
- 絶対正解だと思った問題
この2種類の問題がこの1週間を左右する大事な問題になるので、絶対にチェックしてください。
7日前にやること③: 正解できそうだったのに間違えた問題をチェックする
模試を解き終えたら、一通り答え合わせをします。
そして答え合わせをするときは、次の2種類の問題を正解できたかどうかに注目してください。
- 正解できそうだけど微妙に迷った問題
- 絶対正解だと思った問題
このような問題を間違えていた場合は、点数を伸ばすチャンス。なぜなら、これら2種類の問題は正解一歩手前の問題だからです。
もう少しで正解できる問題なので、次の日からこのタイプの問題の対策をすれば、1週間のうちに正解できるようになって、結果的にスコアアップにつなげられます。
逆に全くわからなかった問題は無視でOK!直前対策では、正解一歩手前の問題の対策が重要です。
TOEICの6~2日前(月~金曜日)にやること
TOEICの6~2日前までにやることは4つあります。
- 問題演習
- 単語の復習
- 文法の復習
- リスニング音声に慣れる
毎日こんなスケジュールでこの4つをこなしていきましょう。
時間帯 | やるべきこと |
---|---|
通勤(通学)時間 | リスニング |
休憩時間 | 単語、文法の勉強 |
帰宅途中 | リスニング |
帰宅後 | 問題演習 |
それぞれやるべきことを具体的に解説していきますね。
6~2日前にやること①リスニング音声に耳を慣らす
通勤、帰宅途中はひたすらリスニング音声を聞いて英語に耳を慣らす特訓をします。
毎日聞いていると、少しずつでも聞き取れるようになってくるので絶対に取り組みましょう。
肝心のリスニング音声は、以下の2つがおすすめです。
おすすめのリスニング音声
- 模試の音声
- YouTubeに上がっているPart別の音声
まずはじめは模試の音声。そして模試の音声を全部聞き取れるようになった場合はYouTubeの音声に挑戦してみましょう。
もちろん1週間で完璧なリスニング力は身につきませんが、それでも全くリスニングしない場合と比べると差は大きいので、絶対にリスニングの特訓はすべきです。
6~2日前にやること②単語の復習
休憩時間などのスキマ時間を活用して、意味を思い出すのに時間がかかる単語だけを復習していきます。
単語帳に付箋などをつけていればその単語を。単語帳などがなければ、前日に解いた模試を読んで、分かりそうで分からない単語がないかを確認して復習していきましょう。
本番直前の場合、全く新しい単語を詰め込む必要はありません。ぼんやりと意味を覚えていたり、覚えたような覚えてないような…くらいの単語だけを復習していくのが重要です。
「分かりそうで分からない」「言われれば分かる」「思い出すのに時間がかかる」そんな単語だけを復習していきましょう。
6~2日前にやること③文法の復習
単語の復習と同じように、スキマ時間を活用して文法の復習をしていきます。
文法の復習といっても1週間で全部の文法を復習するのは無理なので、TOEICによく出る文法だけを復習していきます。
その時に役立つのが、『TOEIC(R) TEST 英文法 出るとこだけ!』という文法書。
TOEIC直前の5日間で、実際に出る文法だけをピンポイントで復習できるようになっているので、TOEIC本番の6~2日前の5日間で取り組むのに最適な参考書になっています。
1日目~5日目でページが分けられているので、毎日1日分ずつ進めていけば、よく出る文法を一通り確認できますよ!
6~2日前にやること④正解できそうな問題の練習
帰宅後は、模試を解いた時に間違えた問題や苦手な問題を解く練習をします。
復習すべき問題は、模試の答え合わせで明確になった次の2種類の問題です。
復習すべき問題
- 正解を出すのに迷って、間違えてしまった問題
- 絶対正解だと思ったのに、間違えてしまった問題
これらの問題は言ってしまえば正解寸前。少し対策をするだけで正解できるようになるので、何度も問題を解いて復習しましょう。
そしてこれらの問題を復習するためには、模試の問題をそのまま解くのが手っ取り早いです。
また、似たような問題を解きたいのであれば、復習すべきタイプの問題が多いPartに特化した問題集を使うのがおすすめです。
絶対正解した!と思ったのに間違えた問題がPart5に集中していたら、Part5の問題種の問題集を使う。のような感じです。
- 絶対に正解したと思ったけど間違えた。
- 2択で迷って間違えた。
こんな問題は本当にあと一歩で正解できる問題です。直前対策ではそのような問題だけに絞って、問題演習を繰り返していきましょう。
TOEICの前日(土曜日)にやること
TOEICの前日にやるべきことは次の4つです。
- 模試を解く
- 絶対正解したと思ったのに間違えた問題だけ復習
- リスニング音声を聞く
- リラックス
前日にやること①予行練習として模試を解く
TOEICの前日には、予行練習として模試を解いておきましょう。
TOEICの前日に模試を解くことで、次のような効果があります。
前日に模試を解くメリット
- 心の準備ができる
- 時間配分の最終確認ができる
- TOEICの問題形式の最終チェックができる
また前日に模試を解く場合は、自分が受験する回と同じ時間帯に解きましょう。
本番と同じ時間帯に解くことで、より本格的に身体をTOEICに慣らすことができます。
前日にやること② 絶対正解したと思ったのに間違えた問題だけ復習
模試を解き終えたら解いた模試の復習をしましょう。
ただし前日に復習する問題は、「絶対に正解したと思ったのに間違えた問題」だけ。
前日なので何かを新しく学ぶのは諦めて、ケアレスミスの原因を把握して本番で同じミスをしないように用意をしておく方が重要です。
知らない知識を埋めるよりも、本番に備えてケアレスミスの原因をつぶしていきましょう!
前日にやること③リスニング音声を聞く
模試を解いて復習が終わったら、残りの時間はリスニング音声をひたすら聞いていましょう。
ギリギリまで英語に耳を慣らす目的なので、リスニング問題を解くというよりは、音声を聞いて何を言っているのかを聞き取るだけで大丈夫です。
模試やYouTubeを活用して、最後まで英語を聞き取ることに耳を慣らしましょう。
前日にやること④リラックス
前日にやることで一番大事といってもいいのが、リラックスすること。
ここまできたらTOEICのスコアに影響するのは勉強量ではなく、本番でどれだけ集中できるかどうかです。
前日に勉強しすぎると、脳が疲れてしまって本番で思うように集中できなかったりするので、前日はとことんリラックスしましょう。
勉強しないと不安になってしまいがちですが、前日に無理して詰め込んでも当日には忘れています。それならいっそリラックスして次の日に備えましょう。
ちなみに、本番で集中力を切らさないコツを紹介している記事もあるので、そちらも参考にしてみてください。
まとめ:1週間前からでも「慣らしと復習」でTOEICスコアはアップする!
この記事では、TOEIC本番までの1週間でできる直前のTOEIC対策法やスケジュールを紹介してきました。
TOEICまでの1週間のスケジュール
TOEICまで残り | 曜日 | やること |
---|---|---|
7日 | 日 | 模試を解く |
6日 | 月 | リスニング練習単語、文法の復習問題演習 |
5日 | 火 | 〃 |
4日 | 水 | 〃 |
3日 | 木 | 〃 |
2日 | 金 | 〃 |
1日 | 土 | 模試を解くリスニング音声を聞くリラックス |
0日 | 日 | 本番! |
6日前~2日前までのスケジュール
時間帯 | やるべきこと |
---|---|
通勤(通学)時間 | リスニング |
休憩時間 | 単語、文法の勉強 |
帰宅途中 | リスニング |
帰宅後 | 問題演習 |
TOEICまで1週間と聞くと、もうほとんどできることはないような気がしますがそんなことはありません。
直前でもやるべきことを間違えなければ、効果的なTOEICをすることは十分可能です。
このページをブックマークするなり、スケジュール表のスクショを撮るなりして、TOEICまでの1週間をムダにしないように対策していきましょう!
関連記事