TOEICリーディングの時間が足りない…
どうやったら時間内に解き終われるんだろう?
この記事ではこのような疑問にお答えします
この記事でわかること
- 時間内で解ける人と解けない人の違い
- 「時間が足りない」を解消する対処法
- 時間内で解けるようになる勉強法
この記事を書いている私は、TOEIC950点を2回連続で取った経験があります。リーディングの点数は1回目が460点で、2回目が455点でした。
頑張って勉強をしていても、「リーディングを時間内で解くのって無理じゃない?」って思うくらいTOEICは問題数が多いですよね。でもTOEIC800点以上を取るには最後まで解ききらないといけないのも事実。
そこで今回は、TOEICのリーディングを時間内に解くための対処法、勉強法を紹介していきます。
TOEICリーディングを時間内で解けるようになりたい人は最後まで読んでみてください!
リーディングの時間が足りない人・解き終わる人の違い
そもそもですが、TOEICを時間内で解き切れる人と解き終われない人では何が違うのでしょうか?
具体的には以下のような違いがあります。
違う点 | 最後まで解ける人 | 時間が足りない人 |
---|---|---|
英語の理解度 | 十分 | 不十分 |
むずかしすぎる問題 | スキップする | じっくり考えてしまう |
文章の読み方 | 頭の中で音読しない | 頭の中で音読する |
時間配分 | 身体に染みついている | 意識しているだけ |
それぞれ具体的に説明していきます。
違い①:英語の理解度
そもそもですが時間内で解き終われる人は、英語を十分理解できるくらいの英語力があります。逆に解き終われない人は、英語力が足りていないケースが多いです。
というのも、英語力が足りないと英語を理解するのに時間がかかってしまうからです。
例えば、They used to play baseball together when they were in middle school.という文章はスラスラ読んで理解できますよね。
ですが、Each illustration is a static depiction of an object, such as an illustration of a door, wheelbarrow, or a saucepan.という文章はどうでしょうか?
知らない単語が少しあるだけでも、理解するスピードが全然遅くなってしまいますよね。
つまり、英語力が足りない=英語を読むスピードが遅いということ。そして読むスピードが遅いと、もちろん問題を解くのにも時間がかかってしまいます。
文章をスラスラ読んで、どんどん問題を解けるくらいの英語力があるかどうか。これが時間内にTOEICを解ききれる人と解ききれない人の大きな違いです。
違い②:答えが出ない問題の対処法
TOEICを時間内に解き終われる人は、考えてもわからない問題があれば迷いなくスキップしてしまいます。逆に、時間が足りない人ほどじっくり考えてしまいがちです。
例えば、Part5で適切な意味を持つ単語を選ぶような問題があります。
In recent months, several unfortunate and wholly avoidable outbreaks of salmonella and other food-borne illnesses have served to —— public concerns over food safety.
- (A) tighten
- (B) enlighten
- (C) heighten
- (D) straighten
選択肢の意味を知らない場合、時間内で解き終われる人は迷わずスキップしたり、適当にマークして次の問題に移ります。しかし時間内に解き終われない人ほど、じっくり文章を読んだりしてがんばって解こうとしてしまいます。
なぜなら考えても答えが出ないから。
たった1つの問題に時間を使っていては、その分他の問題を解く時間が無くなります。それを理解しているかどうかが、TOEICを時間内で解ききれる人と解ききれない人の違いです。
違い③:文章の読み方
この記事を読んでいるあなたは英語を読むとき、頭の中で英語を音読していませんか?実は、TOEICを時間内で解ききれる人の多くは、英語を頭の中で音読していません。
例えば、次の文章の意味を理解してみてください。
Ever since 1901, when they were established, the Nobel Prizes have been awarded annually to the best and brightest of the world’s cultural and scientific intelligentsia.
今あなたは、頭の中で読み上げるようにして文章を読んだのではないでしょうか。
ですが時間内で解き終われる人は、頭の中で音読はしていません。音読せずに「since 1901/ Nobel Prizes have been awarded annuallyto the best/ world’s cultural and scientific intelligentsia.」といった文章の要点を読み取り、理解をしているのです。
「頭の中で音読する=発音できる速さでしか読めない」ということなので、どうしても読むのが遅くなってしまうんです。
つい無意識のうちにやってしまいがちな、頭の中での音読をするかどうか。それもTOEICを時間内に解ききれる人と解ききれない人の違いです。
違い④:時間配分に対する意識
TOEICを時間内で解き終われる人は、時間配分が身体に染みついています。逆に時間が足りない人は、「時間配分が大事だから意識はしている」くらいの感覚なのではないでしょうか。
TOEICの理想的な時間配分は以下の通り。
パート | 時間配分 | 1問あたり |
---|---|---|
Part5 | 10分 | 20秒 |
Part6 | 10分 | 37.5秒 |
Part7 | 55分 | 約1分 |
Part5と6の練習を積み重ねれば、この表のようにPart7に55分も時間を使えます。
時間内に解き終われる人は、勉強の段階から時間配分内で全問解けるように練習しているので、本番でも同じように時間配分通りに全問解けるのです。
ですが、解き終われない人は知識として時間配分は知っているものの、身体に染みついていないのでついつい解けるまで時間を使ってしまう。そして結果的にPart7の途中で時間切れになってしまうのです。
このように、時間配分が身体に染みついているかどうかもTOEICを時間内に解ききれる人と解ききれない人の違いです。
【超重要】時間内で解くにはまずは英語力を磨くのが最優先
超重要なことですが、時間内で解くために英語力を磨くのが最優先です。なぜなら、ゆっくり解いても正解できない問題を速く解くのは不可能だから。
例えば、次の問題をいきなり速く解こうとしても絶対に不可能ですよね。
{2(log 3)}^{log 4 / log(4 (log 3)^2)} =?
すばやく解くためには、そもそも正しく理解して正しく解くための知識が必要です。
英語も同じ。ゆっくり解いても正解を出せない穴埋め問題を速く解くのは不可能です。また、ゆっくり読んでも理解できない文章を速く読むのは不可能です。
ですからTOEICが時間内で終わらない場合は、まずは英語力アップに取り組むのが最優先なのです。
ついテクニックなどを求めてしまいがちですが、英語力を磨けば確実に解くスピードは上がりますので、頑張って勉強していきましょう。
ちなみに英語力を伸ばすので困っている方のために、リーディングが伸びないときに効果的な対策をまとめた記事もあります。英語力を伸ばせなくて困っている方はぜひ読んでみてください。
「TOEICの時間が足りない」を解消する勉強法3つ
さてこの章では、TOEICを時間内で解ききれるようになるための勉強法を紹介します。
具体的には以下の4つ。
- 自分の苦手なPartを知り、対策をする
- 時間配分の感覚を身につける
- 頭の中で音読しない読み方を身につける
それでは1つずつ解説していきますね。
対処法①:各Partの効率的な解き方を繰り返し練習する
まず、Partごとの効率的な解き方を学んで、その解き方を繰り返し練習しましょう。
TOEICのリーディングには次の3つのパートがあります。
- Part5
- Part6
- Part7
どのパートも効率的な解き方を身につけることで、解くスピードが格段に速くなります。
特にPart5と6はスピード命なパートなので、解き方を知らないと絶対にTOEICは時間内で終わりません。
各パートの解き方を学べる記事を用意してありますので、正しい解き方を知らない方はぜひ読んでみてください。
対処法②:理想的な時間配分で解くのに慣れる
各パートの効率的な解き方を学ぶのと並行して、時間配分通りに解く練習もしましょう。
TOEICの理想的な時間配分は次の通りです。
パート | 時間配分 | 1問あたり |
---|---|---|
Part5 | 10分 | 20秒 |
Part6 | 10分 | 37.5秒 |
Part7 | 55分 | 約1分 |
この時間配分は、「へー、そうなんだ」と知るだけでは意味がありません。なんども練習して、この時間内に解けるようになるのが大切です。
なぜなら時間通りに解く練習をしておかないと、結局は時間配分通りに解けないから。
時間通りに解くのに慣れるためには、公式問題集などの模試を何回も繰り返し解くのが有効です。
リーディングパートをぶっ通しで解くことで、時間配分通りに解く感覚を効率的に身につけられます!
「模試=本番直前にやるもの」というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ定期的に解いて、時間配分通りに解くことに慣れていきましょう。
対処法③:頭の中で音読しない読み方を身につける
頭の中で音読しない読み方を身につける練習もしましょう。
なぜなら各パートの効率的な解き方をマスターしても、文章を読むのが遅ければ結局は時間が足りなくなるからです。
This concert wouldn’t be possible without the generous backing of music-lovers like you, so please do continue to show your support.
こういった文章を頭の中で音読しているうちは、英語を読むスピードは思うように速くなりません。
TOEICを時間内で解ききるには頭の中で音読することなく、単語を見た瞬間に意味を理解して、頭から順番に英語を理解していけるようになるのが大事です。
頭の中で音読せずには英語を理解するためには、見た瞬間に意味を思い浮かべられるくらい、単語や熟語、文法力を定着させるのが重要です。
この単語なんだっけ?この文法どういう意味だっけ…
本番でこんな風に悩んでいる暇はありません。
単語を見た瞬間に意味を理解できるよう、単語と文法の勉強を繰り返しましょう。
それぞれの勉強方法をまとめた記事がありますので、そちらもチェックしてみてください。
まとめ:ポイントを押さえて「TOEICの時間が足りない」から卒業しよう!
この記事では、TOEICを時間内に解き終えるためのコツと、勉強法を紹介しました。
本記事のおさらい
- リーディングの時間が足りない人・解き終わる人の違い
- 違い①:英語の理解度が十分か
- 違い②:答えが出ない問題を飛ばすかどうか
- 違い③:頭の中で音読するかどうか
- 違い④:時間配分が身についているかどうか
- 【超重要】時間内で解くにはまずは英語力を磨くのが最優先
- 「TOEICの時間が足りない」を解消する勉強法3つ
- 対処法①:各Partの効率的な解き方を繰り返し練習する
- 対処法②:理想的な時間配分で解くのに慣れる
- 対処法③:頭の中で音読しない読み方を身につける
TOEICは問題数が多く、時間との戦いのような一面もあります。だからこそ、しっかりと戦略を練って取り組むことが重要です。
まずは早く解くことよりも各パートの解き方をマスターして、それから時間配分通りに解けるように練習を積み重ねていきましょう!
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