TOEICのPart6が苦手…
Part6を伸ばすためにはどんなことをしたらいいのかな?
このようにお悩みの方へ、以下について解説していきます。
本記事の内容
- TOEIC Part6を解くコツ(全問共通・問題形式別)
- TOEIC Part6のおすすめの勉強法
- TOEIC Part6対策におすすめの参考書
この記事を書いている私は、TOEIC950点を2回連続で取った経験があります。リーディングの点数は1回目が460点で、2回目が455点でした。
TOEIC Part6は語彙や文法の知識が問われるほか、そこそこ長めの文章を読んで理解する必要があるので、勉強することがたくさんあって大変ですよね。
そこで本記事ではTOEIC Part6が苦手な人のために、 Part6を解くときに知っておきたいコツや勉強法などを紹介します。
TOEIC Part6が苦手な方は最後まで読んでみてください。
TOEICPart6の問題形式のおさらい
Part6は基本的にPart5と同じで、空欄に当てはまる選択肢を選ぶ問題です。ただしPart6に出てくる文章はそこそこ長い文で、1つの文章につき4つの設問があります。
問題数は16問、つまり4つの長い文章を読むことになります。
問題形式 | 長文穴埋め問題 |
問題数 | 16問 |
理想の時間配分 | 10分 |
例文
ちなみに、TOEICで800点以上を取るのであれば、Part6は1つの文章を2分半。Part6全体で10分くらいで解くのがベスト。
Part6は問題数が少ないので、すばやく解いて問題数が1番多いPart7に時間を回すのがおすすめです。
【全問共通】TOEIC Part6を解くときのポイント
Part6全問共通して効率よく、かつ正確に解くためのポイントがいくつかありますので紹介していきます。
具体的には以下の2つです。
- どんな文章なのかを最初に確認する
- 文章は頭から全て読む
それぞれ解説していきますね。
ポイント①どんな文章なのかを最初に確認する
1つ目のポイントは、本文を読む前にどんな文章なのかを確認することです。
Part6では、次のようになどさまざまな種類の文章が登場します。
- お知らせ
- 広告
- メール
前もってどんな種類の文章なのかを把握しておけば、その文章で伝えたいであろうことや話の展開を多少でも予想しながら読めるので、必ず確認しましょう。
では実際どのようにして文章の種類を判別するかというと、問題文のrefer to the following ○○の○○の部分を読むだけでOKです。
ちなみに、メールの場合は件名も必ずチェックしましょう!件名に書かれている要件を見てから本文を読めば、文章の理解度がグッと上がって効率よく問題を解けるようになります。
今回の場合は、トレーニングコースに関するメールだとわかりますね。なので「トレーニングコースについて何を伝えたいんだろう」と身構えながら読むと理解しやすくなりますよ!
ポイント②文章は頭からすべて読む
文章を頭からすべて読むのも大事なポイントです。
空欄の前後だけを読んで解く方法もありますが、おすすめしません。なぜなら空欄の前後を読むだけでは解けない問題があるからです。
試しに次の問題4つを、空欄の前後以外は読まずに解いてみてください。
いかがでしょうか。自信を持って答えられましたか?
「これでいいのかな…?」と不安を感じたのではないでしょうか。
Part6では、話の展開に沿った接続詞を選んだり、文章全体の内容を理解していないと解けない問題が出題されます。なので、文章の一部だけを切り取って読むだけでは不十分なのです。
読み飛ばして内容を想像する部分が増えるほど、間違えるリスクがどんどん増えていきます。そして間違えるリスクが増えると、選んだ選択肢に自信が持てなくて結局さかのぼって読むハメになります。
本当に合っているかな?ひっかけかもしれないから一応読み直そう。
そうなってしまうと、かえって時間がかかってしまいます。なので、最初から飛ばさずに全部の文章を読んで問題を解くべきなのです。
【出題パターン別】Part6を精度よく解くコツ
この章ではPart6の問題パターンごとに、精度よく問題を解くコツを紹介していきます。
Part6では以下3種類の問題が出題されます。
- 文法・語彙問題
- 文脈問題
- 文章挿入問題
こちらの問題を例にしながら、1つずつ解説していきますね。
文法・語彙問題
文法・語彙問題はPart5と同じで、正しい品詞や語彙などを選ぶ問題です。1つの文章につき、大体2問。Part6全体で約8問出題されます。
例題だと1と2つめの問題が文法・語彙問題にあたります。
解き方のコツ
- 文章の構造に注目し、欠けている要素を把握する
- 文章の流れに注目し、言いたいであろう意味を把握する
- 前後の文章に注目し、時間の関係を把握する
No. 131の解き方
まずは1つ目のコツ、文章の構造に注目して欠けている要素を把握していきます。
空欄が含まれている文章は、空欄の部分がなくても文章が完璧に成り立っていますよね。そして空欄の直後はemployeeという名詞です。ということは、名詞の様子を表す形容詞が不足していると判断できます。
ですので、正解はInterested(興味を持っている)という形容詞の(C)になります。
※(D) interestingも形容詞ですが、「興味深い」という意味なので不正解です。
次の問題も解いてみましょう。
No. 132の解き方
選択肢を見ると動詞が並んでいるので、文章で欠けている要素は動詞だと判断できます。
ですので2つ目のコツである、文章の流れに注目して言いたいであろう意味を把握していきます。
空欄がある文章は、「Park Designsでは、経験の浅いスタッフでも、プロジェクトリーダーの適切なサポートがあれば、すぐに設計プロセスの深い理解を——することができると考えています。」というような意味ですね。
○○の部分は「伸ばす、身につける」という意味が適切なので、(A)developが正解になります。
後の文脈問題や文挿入問題をスムーズに解くために、穴埋めするだけではなく文章の内容もしっかり理解しておきましょう!
文法・語彙問題を解くコツは、Part5を解くコツそのものです。Part5の解き方を詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
文脈問題
文脈問題は、前後の文章などを読んで文脈にあった接続詞などを選ぶ問題です。1つの文章につき約1問、Part6全体で4問程度出題されます。
例題
解き方のコツ
- 他の文章を飛ばし読みしない
- 前後の文章の関係性を把握する
文脈問題ではとにかく空欄の前後の文章の関係性が重要になります。なので、他の文章を読み飛ばしていると何を選ぶべきかが分からなくなってしまいます。
だからこそPart6では文章全てを読む必要があるのです。
それでは実際に問題を解いてみましょう。
- 空欄の前の文章:経験の浅いスタッフでも、適切なサポートがあればすぐに設計プロセスの深い理解を身につけることができる。
- 空欄の後の文章:部門をまたいだコミュニケーション能力を向上させることができる。
空欄前の文章と後の文章がどのような関係なのかを見てみると、どちらも何かをできるようになるという共通点がありますね。つまりこの2つの文章は並列関係にあるということが分かります。
そして選択肢を見てみると、 At the same time(同時に)がありますので、正解は(D)だとわかります。
このように、文脈問題では空欄の前後の文章の関係性を把握した上で、その関係を表す接続詞を選ぶ必要があります。
こういう問題があるので、空欄が含まれていない文章を含め、Part6では文章全てをしっかりと読んで理解することが大切なんです。
文章挿入問題
文章挿入問題は、空欄の位置に文章を丸ごと1つ挿入する問題です。1つの文章につき1問、Part6全体で4問出題されます。
例題
解き方のコツ
文章の冒頭にこのタイプの問題がある場合は最初に、中盤以降にある場合は最後に解く
空欄が中盤以降にある場合は、問題を解きつつ文章全体を読んでからの方が内容や話の内容をしっかりと理解した上で解答できるので、最後に解くようにしましょう。
例題の場合は、文章全体を通して、プロジェクトリーダーが参加することによるメリットや、リーダーたちにセミナーへの参加を促す内容が書かれています。
なので空欄にはそのまとめになる表現が入ると判断できます。
したがって、リーダー達に参加をもう一度呼びかけている(B)が正解になります。
読み飛ばしながら他の問題を解いていると、このタイプの問題があった時に結局全部読み直すハメになってしまいます。何度も言いますがPart6は読み飛ばし厳禁です!
TOEIC Part6のおすすめ勉強法3つ
この章では、Part6をすばやく正確に解けるようになるための勉強法を紹介していきます。
具体的には以下の3つです。
- Part5の勉強
- 精読
- 音読
それでは1つずつ紹介していきます。
勉強法①TOEIC Part5の勉強
1つ目の勉強方法は、Part5の勉強をすることです。
Part6の勉強法がPart5の勉強ってどういうこと?
Part6ではPart5とよく似た文法・語彙問題が12問中約8問も出題されます。そしてこの文法・語彙問題はPart5そのものなのです。だからPart6の対策としてPart5の勉強をするのはとても有効なのです。
ちなみにPart5を解くためには、次の3つが必要になります
Part5を解くのに必要な知識
- 基本的な文法知識
- 語彙力
- 読解力
Part5解くための知識や勉強方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、穴埋め問題が苦手な人はぜひ読んでみてください。
勉強法②精読
2つ目におすすめな勉強法は、精読です。なぜなら精読をすると、Part6をすばやく正確に解くために必要なスキル全てが身につくからです。
精読とは、単語の意味や文法の他に、文章の構造を細かく分析しながら英語を読む勉強法のこと。
精読を積み重ねると、次のようなメリットが生まれます。
精読をするメリット
- 豊富な語彙や正しい文法力が身につく
- 英文を正しく理解できる
- 英文を読むスピードを上げられる
語彙力や文法力が身につけば、空欄に当てはまる言葉が一瞬で判断できるようになる。
そして英文を正しく理解できれば、文章挿入問題で迷うことなく正解を選べる。
さらに、読むスピードが上がれば、問題を解くスピードも上がる。
このように、精読にはPart6をすばやく正確に解くために必要なスキルを伸ばす効果があります。
肝心のやり方は以下の通りです。
精読のやり方
- 1度ゆっくり文章を読む
- 文章構造(主語、動詞、形容詞など)や使われている文法を確認しながら読む
- 構造や文法が理解できない部分を調べて勉強する
- 最後にもう一度文章を読む
精読をすると英語力がグッと伸びるので、今まで精読をやったことがなかった人は、日々の勉強にぜひ取り入れてみてください。
勉強法③音読
3つ目の勉強法は、音読です。
なんで音読?と思ってしまいますが、実は音読ってすごく有益な勉強法なんです。なぜなら声に出しながら理解しようとするので、単語1つ1つまで意味を理解するクセがつくからです。
ほかにも以下のようなメリットがあります。
- 読み飛ばしがなくなる
- 語順通りに英語を読むクセがつく
- 黙読よりも集中して読める
ただし、何も意識しないで音読をしても効果はありません。なので、音読をするときは以下の2つを意識しながら読むようにしましょう。
- 英語を英語の語順のまま意味を理解する
- 正しい英語の発音で口に出す
とくに音読をするときは、「私は 持っている ペンを」などのように返り読みをしないで、 「I have a pen.」をそのまま理解できるように意識しながら音読するようにしましょう。
最初は難しいかもしれませんが、1度コツをつかめると読解のスピードが格段に上がるのでぜひ試してみてください。
Part6の対策におすすめ教材3つ
この章ではPart6対策に最適な教材を紹介していきます。
具体的には次の3つです。
- TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
- TOEICL&RTESTパート6特急新形式ドリル
- TOEIC公式問題集
一つずつ紹介していきますね。
①TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
これはPart5の問題集です。この本をおすすめする理由は、Part6の半分以上を占めるPart5と同じ形式の文法・語彙問題の対策が徹底的にできるからです。
この問題集は、でる1000問というだけあって、本当に1049問もの文法問題が網羅されています。1000問以上掲載されているので、Part6に出てくる文法・語彙問題を網羅的に対策できます。
しかも、1問1問わかりやすい解説がついているので、自分がどうして間違えたのかをすぐに理解できて対策できるのも、おすすめする理由の1つです。
②TOEIC L&R TEST パート6 特急新形式ドリル
これはTOEIC Part6に特化した問題集です。Part6だけに特化した問題集は非常にレアで、その中でもこの問題集は評価が高い貴重な問題集です。
Part6だけに特化しているので、Part6ならではの文脈問題や文挿入問題を徹底的に対策できます。
難易度自体はあまり高くありませんが、Part6の解答の流れをマスターしたり解答のリズムを確立するために非常に役立ちます。
値段もお手頃なので、Part6に特化した参考書がほしい方はぜひチェックしてみてください。
③TOEIC公式問題集
Part6に限らず、TOEIC学習をしている人なら必ず1冊は持っておきたい問題集です。
TOEICテストを開発するETSという機関が制作している問題集なので、信頼性がバツグンです。
Part特化の問題集とは違い、2時間の制限時間内に問題を解く感覚を身につけられるので、必ずあなたの役に立ちます。
私は2回連続でTOEIC950点を取りましたが、公式問題集は必ず使っていました!
まとめ:TOEIC Part6は地味に差がつくパートなのでしっかり対策しよう!
この記事では、TOEIC Part6共通の解くコツやパターン別の解くコツ、そして勉強法などについて解説してきました。
この記事のおさらい
- TOEICPart6の問題形式のおさらい
- 【全問共通】TOEIC Part6を解くときのポイント
- ポイント①どんな文章なのかを最初に確認する
- ポイント②文章は頭からすべて読む
- 【出題パターン別】Part6を精度よく解くコツ
- 文法・語彙問題のコツ
- 文脈問題のコツ
- 文章挿入問題のコツ
- TOEIC Part6のおすすめ勉強法3つ
- 勉強法①TOEIC Part5の勉強
- 勉強法②精読
- 勉強法③音読
- Part6の対策におすすめ教材3つ
- ①TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
- ②TOEIC L&R TEST パート6 特急新形式ドリル
- ③TOEIC公式問題集
TOEIC Par6は16問と少なめですがしっかり対策をすれば貴重な得点源になります。
今回紹介したコツをマスターした上で、勉強を重ねれば確実にスコアは伸びていきますので、この記事を何度も見返してPar6を自分のものにしてくださいね。
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